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河野さんが、僕が書いたブログに書き返してくれています

ぼくは基本的に「仕事」というのは対価を得るもの(期待して行なうもの)だと思っています。だから金銭であれ現物であれ、あるいは○○さんとデートできる権利であれ、それをやることで自分に具体的かつ直接的なメリットがあるものでないと、仕事とは思っていません(それ以外は「趣味」や「道楽」の領域だと思っています)。

 なるほど、ま、そりゃそうですよね。
 河野さんのエントリーを読んで感じたのですが、僕の場合は有償・無償をお金だけで表現していたのかも知れません。本来は、「お金をもらわない変わりに・・・」があるんですよね。
 この人とお付き合いすると勉強になるとか、もっと下世話な表現だと「この人と一緒にいると、いろいろと得をする」とか。デートで仕事をするかどうかは疑問ですが(笑)、ま、そういうことなんでしょうね。

 河野さんのエントリーにあるように、一番大事なことは信頼関係ですよね。「この仕事に、いくら支払う」というのも信頼関係ですし、「来年、倍にして支払う(ようにする)」というのも信頼関係。信頼の中で、「ま、あの人ならしょうがない」と思えるのか、「前にたくさんもらったし」とか「恩返しの意味で」というのもあるのかも知れません。

 有償にせよ、無償(お金をもらわない)にせよ、その仕事の対価はいくらなのか、あるいは何なのか、を意識することは、とても大切だと感じます。そういう意味でも、僕の周りは「対価」というか、「価値」のある人でいっぱいなのは、幸せだと再認識しました。

kumaboo

 さてさて、お伝えすべきことをお伝えしてしまったので、少し気楽です。(^^;

 

オルタナティブブロガー座談会の後編がITmediaに掲載されていますが、ばんちょ〜の突っ込みにもめげず、書いてみたいと思います。(笑)

 

谷川さんが書いておられますが、日本企業と外資企業のブログへのスタンスの違い。
 日本企業というよりは、日本資本により設立され、日本人の経営陣により運営され、上場または株式を公開しており、かつコンプライアンス問題、J-SOX、内部統制等に必死に取り組んでいる会社(の多く)、というのが正しい表記かも知れません。
 コンプライアンスも、内部統制も、どれもとても大事なことです。ここを軽視することで、会社ごと吹っ飛んでしまう危険性があるのは、ここ2年くらいの食品会社の例を見ても明らかです。

 一方で、ブレークスルーというか、抜きんでた考えを取り入れる企業。それは、今回の座談会ではたまたま外資だったわけです。
 日本にある企業でも、ブログ等を上手に使っているところもありますし、ポッドキャストで情報配信をしている企業もあります。
 ただその一方で、どうしても「ただの広告ブログ」になってしまっているものもあります。それ自体が悪いことではないですが、広告としての価値しか見られないようですと、どうしても読まれることが減ります。既に取引があるとか、取引を決めた後に読んでみるとか。

 ブログというもの自体、どう作成するかにもよりますが、比較的取り組みやすいものだと思うんですよね。特に、既にホームページを持っている企業だったりすると。
 しかし、ブログの大事なことは、継続性とコンテンツです。僕のブログがコンテンツ価値があるのかというと甚だ疑問ですが、宣伝専門のブログですと、そのニーズのある方しか読まないわけですよね。

 一方で、社長が宣伝もしてみたり、自分のことを書いてみたり、伝えたいことを書いているようなブログは、それなりに読まれるんだと思うんです。僕が拝読しているブログですと、オーシャンブリッジの高山社長とか、バーチャレクスの丸山社長のブログがそうなのだと思っています。

 ビジネスブログの定義はとても難しいのだと思いますが、トライアルという視点が入っているのが良いのかな、と感じています。試しに書いてみて(あるいは配信してみて)、ダメだったらすぐに次、ちょっと反応があれば深掘りしてみる、みたいな。
 そういう軽い感じでスタートしてみてはどうかな、と思うんですが、これも書き手のスタイルが影響しますよね。一度書き出すと、ガッツリ書いてしまうタイプの方は、執筆には向いているのかも知れませんが、ブログ向きではないのかも知れません。
 なぜなら、そうやって途中で書かなくなってしまう方がいらっしゃるから、なんです。ブログの大事なことは、先ほど書きましたように継続だと思うんですよね。どんな良いことを書いても、継続されなければスパムTBのターゲットになるだけだったり。。。
 一方でコンテンツは、マッチするか否かです。レストラン情報のブログのニーズもありますし、居酒屋さん情報もニーズはあります。また、子育てに関する情報というのも、主婦や新生児のいる家庭には貴重な情報です。そして、IT技術情報のニーズ、経済情報、自ら発信する情報などなど。どの情報を読みたいか、は読み手次第。
 でも、ビジネスで発信するのであれば、いわゆるプロダクトアウト型ではなく、マーケットイン型で考える必要があるのかも知れません。
 社長の人柄を知らせたいのか、自社製品のニーズを探りたいのか、サービスを広めたいのか。それぞれに対する、ブログに求めるもの。そして、ニーズはどこにあるのか。

 それらを考えずに、コンプライアンスや内部統制など一方から見た考えだけで、クローズしてしまうのはもったいない気がする、今日この頃です。

kumaboo

 ようやく皆さんにご報告できることになりました。
 
 今月末で現在の職場から離れることになりました。
 1月からは、新天地で仕事をします。いわゆる、組織開発や業務改革・改善、そして社内教育などのコンサルティングです。
 また、個人的には、クリエイター系のサービスの立ち上げにも携わりますし、本を書く準備をしたり、いろいろな人と新しいことを始める予定です。オルタナティブブロガーの方々と、コラボレーションすることも考えています。
 
 というわけで、新たにいろいろと面白そうなことには、時間と労力を惜しまずに首を突っ込みたいと考えています。儲かる儲からないという視点ではなく、また有償無償は関係なく「一緒にやろうよ」とか「ちょっと一緒に考えようよ」なんてお話があれば、ぜひお声がけください。
 時間の許す限り、気に入ることは参加させていただきたいと思います。
 
 メールアドレス:toyoshige.oki あっとまーく gmail.com

 来年も、楽しく元気にやりましょう!僕も、背筋を伸ばしてがんばって楽しみます!

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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