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3週間前に、インドの Pune というところに出張で行ってきた。Pune という名前にはあまりなじみがなかったが、Bangalore や Hyderabad といった Software Outsourcing として有名な場所に多くの企業が進出したことでいっぱいになり、その次の場所として注目されている場所だということだった。Pune は、インドの西側の大都市である Mumbai (Bombay) から車で3時間ほどの内陸に入ったところにある都市である。インドのコンピュータ大手の Infosys や Wipro といった会社のほか、アメリカ系の IBM なども開発拠点を持っているようだ。インドのエンジニアは、インド内の移動はいとわないようで、インド中からエンジニアが集まってきている。

すでによく知られているようにインドのソフトウェア関連の大学の卒業者が毎年100万人いるということで、ソフトウェアに従事するエンジニアの数は、急激に増えている。数が多いのでエンジニアの数を集めるのはたやすいようだが、その中でよいエンジニアを見つけるための選別は、応募者がおおいだけにかなり大変なようである。インド中から応募してくるので、採用面接も電話で行われることが多いということだ。

インドのソフトウェア産業も、日本と同じように、製品開発よりもサービスに偏った傾向があるようだ。特にインド系の企業は、サービス中心のビジネスを行っているので、製品系のソフトウェア産業を育成していくことが課題となっているようだ。

インドのソフトウェア産業の強みは、アメリカやヨーロッパで経験を積んだエンジニアが大量にインドに戻ってきて、世界標準のソフトウェア開発手法を、若いエンジニアに伝承していることだと思う。2000年以降のシリコンバレーの不況で、不本意にもインドに戻ったエンジニアも多いようだが、それとは関係なくてもある程度経験を積んだエンジニアがインドに戻ってくるのは珍しいことではないようだ。以前アメリカ IBM で働いていた、私も知っているエンジニアは、Pune の IBM India に戻って活躍していると聞いている。

インドの状況を理解する上で興味深かったのは、政府の仕事と民間の仕事の間で、仕事の質に大きな差があるという説明であった。民間の力で近代的なビルが建っている一方で、周辺の道路建設などの公共事業は遅れているという所が多く見られる。インド政府も元は政府独占だった事業の民営化を促進していて、サービスの質も上がっているということだ。かつて、日本の国鉄が JR になってサービスが向上したのと同じ状況のようだ。ただ、もっと改善できる部分は多く残されている。

公共事業の電力供給は、まだ1日に何度も停電するという状況であったが、インターネット接続は民間のサービスなので、接続が切れることはまずないし、インターネットを使った IP 電話の品質はまったく問題なかった。面白かったのは、オフィスに UPS と自家発電が完備されているため、停電でも業務にはまったく支障がないということだ。バックアップ体制をきちんと作っていれば、日本では考えられない、停電といった不都合な状況にも、難なく対応できるものだと感じた。

Katsushi Takeuchi

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竹内 克志

竹内 克志

電子機器のハードウェアとソフトウェアの融合を模索中。
日本およびアメリカで一貫してソフトウェアの製品開発を担当。ソフトウェアに限らずテクノロジー全般に興味を持つ。

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