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学校週6日制 - 全国一斉という発想を捨てよう

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今日のニュースに学校週6日制の話題が載っていました。ゆとり教育が失敗したことへの対応として出てきたと思いますが、これまでのやり方で週6日制にするだけでは、ゆとり教育を導入する前の問題が出てくるだけで、進歩がありません。

ゆとり教育が失敗した理由は、全国一斉に実施したことだと思います。授業時間が減ることへの対応や、ゆとりで生まれた時間をどのように使うかという方向性が明確でないままに実施され、現場が混乱していました。また、ゆとり教育がうまくいっていないようだとわかったときにも、他のオプションがあるわけでなく、結果的に長期間そのままになってしまったというように感じていました。

今回、学校週6日制を実施する際には、東日本だけで始めるとか、同じく域内でも、一部の選択した学校のみで実施するなど、段階的な導入によって、日本全国の子供が一斉に影響を受けるというようなリスクは避けるべきだと思います。また、実施する、しないではなく、実施方法に関しても、増えた授業時間をどのように利用するかということも複数の選択肢を試すべきだと思います。そして実施の結果を定期的に評価することで、より良い方向を見つけていくことができるようになります。

グローバルの社会全体で見たときに、日本の教育は記憶力重視で、考える力、コミュニケーションする力などに対する教育は貧弱です。これは、教育全体が大学入試を大きな目的な一つにおいているためです。グローバル社会での競争力をつけることが目的であるならば、増えた時間をこれまでの延長ではなく、そういった方向に使うということが必要です。

少なくとも、今すべてを決めて、同じことを全国一斉に実施するとは大きなリスクです。数年後には、ゆとり教育と同じように、すべてが否定される結果になりかねません。どのようなプランも完璧にはなり得ません。もし一部うまく行かなかったときでも、複数のプランがあると、すべてが失敗するというリスクはなくなります。

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