発想七日!:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 発想七日!

日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

« 2006年9月21日

2006年9月22日の投稿

2006年9月25日 »

起-動線のメールニュースに書いた話ですが…。
1億円貯めるには、毎月幾ら投資すればよいか。よい引用元が見つからなかったのでExcelで計算してみました。
100m1

例えば一番左のエンジの棒グラフは、毎月11.1万円を年利3%の運用資産に投資し続ければ40年で1億円に到達するという意味。

年利3%、40年 → 11.1万円/月
年利3%、20年 → 31.0万円/月
この比較では、運用期間を1/2にすると積立額を3倍にしなければなりません。

では運用利率を倍の6%にしてみると?
年利6%、40年 → 5.4万円/月
年利6%、20年 → 22.6万円/月
この比較では、運用期間を1/2にすると積立額を4倍にしないと追いつけませんでした。

早い時期に投資した資金はそれだけ長く複利の効果を享受しますから
差が開くのは当然なのですが、それにしても漠然と考えていたよりも
大きな差でありました。

では投資総額(元手)はどの程度違うのか?
上のグラフに使ったデータから、単純に投資総額を合計してみました。

100m2

Y軸の上限を1億円にしていますので、元金の割合が一目瞭然。
40年間プランだと、運用利率を3→6%と2倍にすると総額は50%で済みます(53→26)。
20年間プランでは、運用利率を2倍にしても総額は27%しか減りません(74→54)。
これも理屈では分かるのですが、えらく違うものですよね。

で、1億円貯めるコツですが、実にこのシンプルなシミュレーションの意味を
かみしめることではないかと思います。金融資産に影響を与える因子は

  1. 資金力(頭金+継続的に稼ぐ力+生活コストを抑える力)
  2. 時間(=複利の効果)
  3. フィナンシャル・リテラシー

です。特に2は誰にでも平等に与えられているもの。
1と3が心許ない僕としては、改めて余裕資金(←余裕があるみたいでいい名前ですね)の配分を考えねば、いや考えるだけでなく早く実行に移さねば、と思いました。

※1億円とした根拠は特にありません。すこし真剣に考えてみたい人は下記などいかがでしょうか。
世代別・スタイル別のライフプラン : マネー情報 知るぽると

※計算には、Microsoft ExcelのFV()関数を使いました。この
関数は『定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の
将来価値を返します』(ヘルプより)。
年度末に一括して定額を支払うとして、40年後の価値が1億円となるように
シミュレーションを(ゴールシークという機能で)行いました。
年払いなので実際に毎月投資するケースとは数字が多少違っています。

koji

« 2006年9月21日

2006年9月22日の投稿

2006年9月25日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

堀内 浩二

堀内 浩二

(株)アーキット代表。
「個が立つ社会」をキャッチフレーズに、起業・転職支援やビジネスリテラシー研修などを提供しています。 個人向けにはチャレンジ応援サイト「起-動線(きどうせん)」を運営。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
koji
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ