1億円貯めるコツ
起-動線のメールニュースに書いた話ですが…。
1億円貯めるには、毎月幾ら投資すればよいか。よい引用元が見つからなかったのでExcelで計算してみました。
例えば一番左のエンジの棒グラフは、毎月11.1万円を年利3%の運用資産に投資し続ければ40年で1億円に到達するという意味。
年利3%、40年 → 11.1万円/月
年利3%、20年 → 31.0万円/月
この比較では、運用期間を1/2にすると積立額を3倍にしなければなりません。
では運用利率を倍の6%にしてみると?
年利6%、40年 → 5.4万円/月
年利6%、20年 → 22.6万円/月
この比較では、運用期間を1/2にすると積立額を4倍にしないと追いつけませんでした。
早い時期に投資した資金はそれだけ長く複利の効果を享受しますから
差が開くのは当然なのですが、それにしても漠然と考えていたよりも
大きな差でありました。
では投資総額(元手)はどの程度違うのか?
上のグラフに使ったデータから、単純に投資総額を合計してみました。
Y軸の上限を1億円にしていますので、元金の割合が一目瞭然。
40年間プランだと、運用利率を3→6%と2倍にすると総額は50%で済みます(53→26)。
20年間プランでは、運用利率を2倍にしても総額は27%しか減りません(74→54)。
これも理屈では分かるのですが、えらく違うものですよね。
で、1億円貯めるコツですが、実にこのシンプルなシミュレーションの意味を
かみしめることではないかと思います。金融資産に影響を与える因子は
- 資金力(頭金+継続的に稼ぐ力+生活コストを抑える力)
- 時間(=複利の効果)
- フィナンシャル・リテラシー
です。特に2は誰にでも平等に与えられているもの。
1と3が心許ない僕としては、改めて余裕資金(←余裕があるみたいでいい名前ですね)の配分を考えねば、いや考えるだけでなく早く実行に移さねば、と思いました。
※1億円とした根拠は特にありません。すこし真剣に考えてみたい人は下記などいかがでしょうか。
◆世代別・スタイル別のライフプラン : マネー情報 知るぽると
※計算には、Microsoft ExcelのFV()関数を使いました。この
関数は『定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の
将来価値を返します』(ヘルプより)。
年度末に一括して定額を支払うとして、40年後の価値が1億円となるように
シミュレーションを(ゴールシークという機能で)行いました。
年払いなので実際に毎月投資するケースとは数字が多少違っています。