日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

問うときは、自分ならどう答えるかを考える。

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質問力(Questioning Skill)をテーマにしたエクササイズを設計しようと思い立ち、「質問」に関する本を読んでいます。今日目を通した本にハッとする言葉がありました。

ハイレベルの「質問力」で大切なのは自分自身にその質問をした時、どう答えるのかを、一応シミュレーションして、ある程度の答えを用意しておくということである。自分が聞かれたら、とうてい答えられないような質問はしない。

齋藤 孝 『質問力―話し上手はここがちがう』(筑摩書房、2003年)

齋藤は、作家のダニエル・キイスと歌手の宇多田ヒカルの対談を引用しています。キイスは「あなたは天才かな?」という一見素朴な質問を宇多田に発し、彼女の答えを受けたあと、自分なりの天才の定義を述べる。齋藤はキイスが天才とは何かについて語る用意があるところに着目します。

ごくまれに、すごく下手に出ながら、いろいろ難しい質問を投げてよこす方があります。あなたはどうお考えですかと聞き返しても、いやいや私なんかは……とかなんとかいって答えてくれない。困りますよね。会話が続かない。僕なんかも実はやっているかもしれません。そんなときに「自分が答えられそうもない問いは投げない」という言葉を思い出したいものです。

上下関係があっても、この心得は使えそうに思えます。

社員 「社長、会社のビジョンをお示しくださいませんか?」
社長 「キミなら我が社のビジョンをどう示す?」
社員 「……」

社長も社長かもしれませんが、僕が思うに、これは社員の負けであります。自分の視座は低く視野は狭いことを自覚しつつ(職位からいって当然です)、問う以上自分なりの見解を持ってぶつかっていくべき。そうでなければ「答えクレクレちゃん」ではありませんか。

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