『頭の使い方がわかる本―問題点をどう発見し、どう解決するか 問題解決のノウハウ』という本から、IDEALという問題解決のステップを収集しました。
- I(Identifying problems):問題の存在を認識する
- D(Defining problems):問題を定義する
- E(Exploring alternative approaches):いろいろな方法を探す
- A(Acting on a plan):計画を実行する
- L(Looking at the effects):結果を検討する
問題解決のステップ「IDEAL」 - *ListFreak
いわゆる問題解決の研修でよく教えられている、分析に重きを置いたステップはこちら。有名な『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』の後ろのほうに、その重要性からすると信じられないほどの軽い扱いで(笑)、載っています。
- [WHAT]問題は何か? ― 現状の結果と望んでいる結果との違いを図に描く
- [WHERE]問題はどこにあるのか? ― 結果を引き起こしている、現状を構成する要素を図に描く
- [WHY]問題はなぜ存在するのか? ― それぞれの要素を分析し、なぜそれが問題を引き起こすのかを明らかにする
- [HOW1]問題に対し何ができるか? ― 望んでいる結果をもたらす変更案を論理的に系統だてて書いてみる
- [HOW2]問題に対し何をすべきか? ― 最も満足のいく結果をもたらすよう変更案を統合して新しい構造を作り上げる
分析的な問題解決のプロセス - *ListFreak
わたしが主に頼っているのは2番目のほう。問題解決の研修などではだいたいこれに沿った演習を組み立てます。名前がないとこの先書きづらいので「王道」と呼んでおきます。
合理的な問題解決のアプローチはいろいろ提案されていますが、大きな流れにはそれほど差がありません。ただ、このように主要なステップを抜き出したものを見ていると、それぞれの世界観のようなものが分かって面白いですね。ちょっとマニアックな話でアレですが、ハッとしたことを書き付けておきたいと思います。
- 「IDEAL」では問題のIdentifyとDefineを分けています。これはいい表現だと感じました。能動性を感じます。
このステップに該当するのは、「王道」では最初の3つ(WHAT, WHERE, WHY)です。しかし、”WHAT is the problem? WHERE does it lie? WHY does it exist?" という問いを念じながら分析すると、どこか静的というか、問題とその原因がある種の「正解」として存在していて、それを探り当てるかような語感を持っていたんですよね。
IdentifyとDefineは、"I(We) identify the problem as … "のように一人称が主語になるのに対し、「王道」では"The problem"というコトが主語になるからでしょうか。 - 「王道」では分析をしっかりやって、もっとも効果の高い解決策を選ぼうという思想がありますが、「IDEAL」はある程度の試行錯誤を織り込み、IDEALのサイクルを何回も回すことを前提としています。"Exploring"という言葉が、それを象徴していますね。とはいえ試行錯誤の余地があまりない問題もあるので、やはりしっかりした分析のスキルは欠かせません。
- 「王道」で重視されている分析(主にWhereとWhy)が、「IDEAL」には見あたりません。しかし本を読むと、それはDefineに入っているのです。「IDEAL」のサイクルを回すうち、再Defineされる問題は徐々に(「王道」でいうところの)WHATからWHYに移っていく、というイメージです。
ほとんど個人的なメモになってしまいました。まあいいか。
Special
- PR -| 桐野将明 | 2012/04/02 08:54 |
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とても面白い着眼点と洞察です。僕も現在、「問題解決」の問題を解決する、というテーマで研修や書籍の企画をしている最中なのです。その中で特に気になっているのが、「主観の導入」でして、この文脈で言えばdefineというステップになります。王道では、問題を客観的に分析することに囚われ、問題を定義もしくは再定義することについてはあまり語られません。同じ会社の出身のようなので今後ともよろしくお願いします。 | |

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