日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

メールEQ

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メールでは感情は伝わらない、というのは書き手から見たときの話。伝えなければ伝わらないかというと、そんなことはありません。書き手が自分の感情を伝えないと、読み手は書き手の感情を勝手に受け取ってしまいます。

たとえば、いつも丁寧なメールをくれる人が突然1行のみのメールを送ってきたとしたら、忙しいのかなとか、迷惑に思われているのかなとか、何かを感じます。忙しいはずの人が自分の問い合わせに対してきちんと回答を送ってくれたら、たとえ文章からは感情が読み取れなくても、それを書く時間を費やしてくれた事実から、書き手の熱意や誠意を感じます。

そんなことをつらつら考えているうちに「メールEQ」という言葉を思いつきました。メールでのやりとりの中にも感情面での賢さを感じさせる人、つまりメールEQの高い人はいますよね。ちょっと定義を試みてみよう。

  • コンテキスト(文脈)に配慮している
    ある方と一緒に研修を提供したときのこと。当日の朝にメールをいただきました。静かな決意にあふれていて、読み手に高揚感と健全な緊張感をもたらしてくれるいい文章でした。ふだんとは違うトーンだったのでびっくり。
  • 読み手の特性に配慮している
    結論が先頭に来る文章を好む人もいれば、よく背景を説明してもらってから結論を教えてもらうことを好む人もいます。あるいは、呼び方を変えてみたり顔文字を出してみたりして、親密感を測ろうとする人もいます。そういった相手の読み取り方・感じ方を理解し、それに合わせて文章の調子を調節しようとしている人は、EQが高いと感じます。
  • (特に感情面で)誤解を受けそうな言葉を注意深く使い、感情や意図を的確に伝える
    上のポイントと重なりますが、読み手ごとの特性に配慮すると言うよりは一般的な配慮として。たとえば、何か情報を送ったら「それ、知っています」と返信が来たことがありました。「そんな話くらい知ってますよ(退屈)」ということかな……と思っていたら、続くやりとりで「わたしも知ってます!興味が近いですね(共感)」という意味だと判明。僕もよく失敗するところですが、メールEQの高い人はこの点の配慮がすばらしい。
  • 相手の感情や意図に応える
    交渉っぽいメールのやりとりの中で、こちらが「~と願っています」と書いたら、そこを引用して「私もです」と書いてくださった方がありました。内容はシビアでも、相手の前向きさが感じられるこの一文で、ホッとしました。
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