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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

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最後のPodcastです。4回シリーズの最終回なので、やはり何か発想について語らねばと思い、下記のようなキーワードをひねり出しました。

  1. 発想は個人作業と心得よ
  2. ありのままがいい
  3. リストせよ

最初の2つは8割程度の原稿を用意しました。3つめ「リストせよ」についてはキーワードだけを用意していきました。聞いてみると、3つめから途端に「えー」「まあ…」が始まるのがよく分かって笑えます。

原稿が少なかったので、聞きながら原稿を補うのは面倒でした。それでも喋りを追って、書いてみた(下に添付します)感想は:

  • 「えーと」言葉は多少あってもいい
    それほど聞き苦しくない。むしろ考えながら喋っている印象を受けるような気もするし、ライブ感があるかもしれない。
  • 流れに任せて喋ると、やっぱり意味のつながらないことを喋りがち。

上記を踏まえると、Podcastingに際しては

  1. 論理展開はしっかり準備しておくべき
  2. 全文原稿はわざとらしくなるので、キーワードを含めたアウトラインくらいが吉
  3. 事前の練習は、できるならしておいた方がいい

という教訓を得ました。

ITmedia エンタープライズ:Podcast「オルタナティブ・ブロガー リレー」

こんにちは。堀内 浩二です。
前回は、『発想力を鍛えるblog術』というタイトルで、
・型をつくる
・質より量
・他人から学ぶ

そんな話をしました。4回目の今日は「オリジナリティある発想のために」と題して、自分ならではの発想を引き出すためのコツのようなものについて考えてみたいと思います。

まず1つめは、「発想は個人作業と心得よ」ということ。

アイディアが煮詰まるとすぐに、「ブレスト」したくなってしまいますよね。ブレーンストーミングというのは決して悪いことではありませんけども、誰かが何かを出してくれるんじゃないかなと思って始めると、なかなか成果が出ないものです。

なぜなら、発想とか、独創性というものは、実は個人のものなんですね。

わたしがこう言っても信用が無いかもしれませんので、権威付けのために、知識経営の権威、野中郁次郎先生の『知識創造企業』から幾つか引用文を用意してきました。

例えば、
『厳密にいえば、知識を創造するのは個人だけである。』
あるいは、
『組織は知識をそれ自体で創ることはできない。』
あるいは、
『個人は知識の「創造者(クリエイター)」であり、組織は知識の「増幅器(アンプリファイアー)」である。』
そうおっしゃっています。

ブレストをしたり、いろいろな刺激を受けたりすることはもちろん重要ですが、何か新しいアイディアを出す、発想するという作業自身は、自分にしかできない。このある種の「覚悟」が必要なんだと思います。

2つめのポイントは、「ありのままがいい」ということ。

オリジナリティは結果としてそこに現れてくるものと考えています。誰も目を付けていない土地を探すようなことは、たぶん止めた方がいいんじゃないかな。例えばビジネスのアイディアなどは典型的にそうですけども、既に存在するものと差別化しようとして作ったようなアイデアというのは、往々にしてつまらない。うまくいきそうだという感覚を持ちづらい。
それはおそらく「他と違っている」ということ自体が目的になってしまっているからではないか。そう考えています。自分がやりたいこと・言いたいメッセージを愚直に追求していけば、それを洗練させていけば、自ずと、人と同じにはならない。
他人と比較するヒマがあったら、
紋切り型の言葉で妥協したりしないで、自分の言葉を紡いでいったほうがいいんじゃないか。

この辺は、いろんな人がいろんな言葉で同じメッセージを語っていますが、
僕のお気に入りは、田坂広志さんのこの言葉です。

 「パーソナリティ」は、最高の戦略。

「パーソナリティ」とは、繕えるようなものではない。
演出できるようなパーソナリティは、長続きしない。
ありのままがいいというのは、そういう意味です。

3つめは、「リストせよ」。

最後は、ちょっとライフハック的なトピックで、リストせよとまとめてみました。
発想・思い付きは移ろいやすいものですから、何かメモをしておきたい。うまく発想を捉えて活用する仕組みをどうつくったらいいのか、
ここは私も試行錯誤中なんですけども、皆さんが必ず作っているであろうToDoリストを核に、それを拡張する形で3種類リストを作ってみたらいいんじゃないかな、ま、そう考えています。

わたしの場合、ToDoリストの中に、本当にすべきことと、できるかもしれない・あるいはやりたいことというのを、混ぜちゃってたんですね。ある時それに気がついて、ToDoリストと、Could-doリスト、できるかもしれない、"I could do it"ということですね、そのリストを分けました。
ToDoには、必ずやることだけを書く。後のことは、すべてCould-Doリストの方に書きためておく。そうすることによって、だんだんToDoリストが増えてイヤな気持ちになるということが無くなり、Could-Doの方に安心して自分のアイディアを溜め込んでおける、そんなことができるようになりました。

もう一つ、それ以外に、Undoneリストというのを、作っています。Undoneというのは、やろうと思ってできなかった、あるいは間に合わなかった、そういうことのリストです。

たとえば没になったアイディアや、時間切れになってしまったアイディアです。
それは、発想自体が悪いというわけでは、決して、ない。
たまたま、その状況に合わなくて、採用されなかった発想たちです。
ですからそういったものを半年にいっぺんくらい、例えば振り返って、敗者復活戦をやってみる。
Undoneリストを見直して、Could-Do、やりたい・できるかもしれないリストに戻してみる。まあそういったことが個人的には、結構機能をしてきたと、思います。

このCould-Do、To-Do、Undoneリスト、この三つでそれぞれ未来・現在・過去を網羅していますので、発想を拾う枠組みとしてはいいんじゃないかなと、いう風に考えています。

以上4回にわたっておつきあいくださいまして、ありがとうございました。またblogの方でお会いできればと思います。

koji

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プロフィール

堀内 浩二

堀内 浩二

(株)アーキット代表。
「個が立つ社会」をキャッチフレーズに、起業・転職支援やビジネスリテラシー研修などを提供しています。 個人向けにはチャレンジ応援サイト「起-動線(きどうせん)」を運営。

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