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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

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日米の合弁事業で日本市場向けサイトのドメイン名を取得しようとしたときのこと。
ドメイン名のネーミングにおいて彼我にセンスの違いがあることを発見しました。

アメリカ側は、たとえば
www.semiconductoronline.com
といった長いドメイン名で全くOK。日本チームの好みは
www.semiconductor-online.com
と、ハイフンを付ける方式。

企業サイト(abcdefghijklmnを企業名とします)も、アメリカ側は
www.abcdefghijklmnjapan.com
を提案してきたのですが、こちらは
www.abcdefghijklmn-japan.com
にすべきと主張。

その後サイトをいろいろと見て回った結果、
この食い違いは我が社固有の話ではなく、
「日本人はハイフン好きである」という
(まったく個人的な)結論に達しました。

上記は5、6年前の話です。これを思い出させてくれたのが
"The top 10 unintentionally worst company URLs"
というエントリ。3つだけ引用しますので、あとは引用元でどうぞ。
いつも付けている意訳は、今日は遠慮しておきます…。

1. A site called ‘Who Represents‘ where you can find the name of the agent that represents a celebrity. Their domain name… wait for it… is
www.whorepresents.com

2. Experts Exchange, a knowledge base where programmers can exchange advice and views at
www.expertsexchange.com

3. Looking for a pen? Look no further than Pen Island at
www.penisland.net

("The top 10 unintentionally worst company URLs" - Independent Sources)

ハイフンを付けないからこうなるのだ、とまでは言いませんが、よくチェックしないとね。
(もしかしたら、意図的な命名かもしれません)

日本人がつけるドメイン名で要注意なのは、ローマ字の表記。

ローマ字はご存じのように大きく「訓令式」と「ヘボン式」があります
(あまり詳しくないのですが、例えばWikipediaに一覧表あり)。

ここで言いたいのは、規則に則るべしという話ではなく、
多くの方に日本語名からローマ字のドメイン名を想起して
もらうために、一般的なつづり方にならった方がいいのでは、ということ。

例を挙げるのはちょっと気が引けますが、
「もったいない」と感じるドメインの例を1つだけ。
一件楽着」というサイトは、私のようなスモールカンパニーにとって有用な情報をたくさん掲載してくれています(2001年暮れくらいの時点では珍しかったZopeサイトであったと記憶しています)。
よいサイトなのですが、ドメイン名が
www.rakucyaku.com
となっており、「楽着(らくちゃく)」を頭に描いてURLをタイプすると間違えてしまいます。

「ちゃ」は訓令式で"tya"、ヘボン式で"cha"。
Wikipediaの「ローマ字入力」というページを見ると、
多くのIMEでは"cya"も「ちゃ」に変換されるようです。
しかし多くの方は rakuchaku あるいは rakutyaku とタイプするんじゃないかなあ。
(繰り返しますが、とにかく応援してますからね > 一件楽着の中の方)

あと、「社長」 ⇒ "syacho" のように、訓令式とヘボン式を混ぜた表現も、
なかなか使われないのではないかと推察します。

実際のところ、たとえば
「ちゃ」という字の入力に際し、cha / tya / cya のどれが多く使われているのだろう。
そういう研究はどこかでされていると思うのですが、ちょっと見つからず。
今後の課題にします。

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koji

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プロフィール

堀内 浩二

堀内 浩二

(株)アーキット代表。
「個が立つ社会」をキャッチフレーズに、起業・転職支援やビジネスリテラシー研修などを提供しています。 個人向けにはチャレンジ応援サイト「起-動線(きどうせん)」を運営。

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