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2007年1月13日 » |
今年の一言を書いてみた。今年は1/2に、ちゃんと弘法大師の掛け軸の前で書初めをした。「初心」である。しかし、書いていたら漢字が崩壊して分からなくなってしまい、「力」が「刀」を突き抜けてしまった。(これ、まじボケなんです ;_;)
だんだん歳をとるにつれて、変化したり新しいことをトライしたりする「勇気」みたいなものが減ってきたように感じる。もともとやりたいことは、ソフトウェア開発にブレークスルーを起こすこと。このブレークスルーというやつは、一見勘違いか?、というあたりに潜んでいることが多く、たいがいは狙うと失敗する。セレンティピティに近く、たまたま、思っていたことと別の形で花開いたりする。
別の言い方をすると、「成功ポテンシャル」を空間上にプロットすると、現在の自分の位置というのは「小高い丘」になっており、少し進むと下に下降している。しかし、ブレークスルーは、「別のより高い丘」にあり、その下降の終わる辺りで別の丘が見当たる。最初は、その丘は見えないのだ。つまり、勘違いと行動、が伴ってブレークスルーが起きる。ただし、起きる保証がない。でも、動かないと分からないのだ。
勘違い力=思ったことを勘違いを恐れず、トライしてみて進んでいく力。
ちょっとでも動くと新しいものが見える。ここで重要なのが「思い」である。思いを持っていることがなければ、セレンディピティは働かない。
そういう意味で、今年の一言は、「初心」に決定したのである(後付です)。
いくつかブログやらメールやらを見ていて、今年の思いを固めている。「つくる」ことの本質は何だろう、それは、「おもう」ことと関係しているのではないか、というのが今年のテーマです。
本日のGrady Booch のブログのクオートより;
If you want to build a ship, don't drum up the men to gather wood, divide the work, and give orders. Instead, teach them to yearn for the vast and endless sea.
-- Saint-Exupery船を作ろうと思ったら、人々に材料を集め、作業を分割し、指示を与えようとしてはならない。最初にすべきことは、果て無き広大な海への憧れを語ることだ。
-- サンテクジュペリ
昨日のAlistair Cockburn のメールのクオートより;
The first thing to build is trust.
-- Brad Appleton最初に構築すべきもの、それは信頼である。
-- ブラッド・アペルトン
ものづくり、は、「人が人のために作っている」その一点を忘れたら、すべて意味を失ってしまう。
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