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yachさんのブログより。
http://d.hatena.ne.jp/yach/20060927

ソフトウェアの変更は、そのソフトウェアに関わる人間の活動によって発生する。人間の活動には周期があり、その周期によって発生する変更の内容も変わってくる。変更は種類に応じて周波数を持つことになるので、その周波数をソフトウェアの設計で考慮することで、「変更を予測」せずとも、変更に強い設計が得られる。

そういえば、この「変更周波数」というアイディアは、ぼくも考えたことがあった。
http://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2005/08/_eocease_of_cha_602c.html

yachさんは、この周波数が「人間活動」に関連していることに気づいている。

また、これらをふまえた、ぁまんにょさんの「リズムについて」
http://d.hatena.ne.jp/amapyon/20061005

も面白い。TOCのドラム・バッファ・ロープに繋げている。

ぼくは、PFの中で、リズムを「行動の搬送波」と捉えているが、それを「ソフトウェアの変更」とは未だに結び付けて考えられていなかった。もしかしたら、何かミッシングリンクが繋がる予感が…。

平鍋

我が師、Ron Jeffries のブログより。
http://xprogramming.com/xpmag/RubyFitnesse.htm

Fitnesse(フィットネス)は、ユーザテスト(受け入れテスト)のツール。ユーザは「表形式」を好む、ということで Wiki でもってテストを表駆動でやろう、という発想(これも、Ward Cunningham が最初に FIT というツールを書いたのが始まり)。

このブログでは、これを Ruby からやってしまおう、ということらしい。詳しくはまだ読めていないが、どなたか解説をトラバなどしてくれないだろうか。。。。。

平鍋

チェンジビジョンのTRICHORDチームは、今までぼくが見たプロジェクトの中では、最もストリクトにアジャイル開発を実践しているチームの1つだ。彼らが取り入れているプラクティス(実践項目)の中には、「ペアプログラミング」や「コード共有」などのXPに起源を持つ物も多いが、問題解決あるいはアイディアとして自分たちで試し、うまくいったものに名前を付けて定着させる、というループが回った結果として出てきたものもある。こうしたうまくいったことの集大成として、現在行っているプラクティスセットがある。このプラクティスセットを、今回発表した。
http://trichord.change-vision.com/blog/2006/10/929_1.html

例えば、オリジナルプラクティスとして、

バグレゴ: バグを物理的にレゴブロックを積んで表現する
ワークスペースメイキング: 自分たちの手による部屋の模様替え
リリースゴール共有: ストーリだけでなく、全体感イメージをマインドマップで共有
リリースタイムアタック: リリース作業の時間を計測し、タイムを上げていく

Trichordpractices2Trichordpracticesなどなど、とっても豊富。この資料は、彼らの「経験と知恵のスナップショット」をまとめたものである。アジャイル開発にトライしているチームは参考にしてもらえるとうれしい。また、上記URLのブログにフィードバックなどいただけると、もっと嬉しい。

 

平鍋

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プロフィール

平鍋 健児

平鍋 健児

株式会社チェンジビジョン代表取締役社長、永和システムマネジメント副社長。
オブジェクト指向開発、UMLの勘所、アジャイルな開発手法の未来、マインドマップのソフトウェア開発での利用方法、プロジェクトファシリテーション(見える化)を語ります。現在、マインドマップとUMLの融合エディタ、astah*(アスター、旧JUDE)を開発中。

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