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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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第一回はクラウド・エコシステムの概要、第二回は登場の背景、第三回は注目される6つの理由、第四回はSIビジネスの今後、第五回はコミュニティの存在、第六回はクラウドを推進する団体、第七回はオープンクラウド、第八回はクラウド・エコノミクス、第九回はソーシャルキャピタル、第十回はグローバル市場、第十一回は組み合わせ型モデル、第十二回は産業構造の変化、第十三回は経営者の視点、第十四回はベンチャー企業の役割、第十五回は政府の役割、第十六回は自治体クラウド、第十七回は教育クラウド、第十八回は医療クラウド、第十九回はコネクテッド・エコノミー、そして、第二十回では、ユーザドリブンについて整理をしました。

今回は、クラウドを活用によるイノベーションの視点で整理してみたいと思います。クラウド・エコシステムの構築には、イノベーションによる未来の先取りによる新たな価値を創造することが重要になると考えています。

「イノベーション・エコシステムと新成長戦略」の記事に、イノベーションについて、以下のように書かれています。

技術革新をベースに消費者が便利であると受け入れる商品・サービスを未来の先取りとして実現すること。(中略)消費者に対して技術の進化をベースに新しいライフスタイルの提案することこそがイノベーションである。

クラウド分野の場合では、クラウドの技術革新をベースにユーザが利便性を感じるサービスやソリューションと未来の先取りとして実現し、ユーザに対して、クラウド技術の進化をベースに新しいライフスタイルや企業の新たな経営革新に寄与する提案をすることこそがクラウド・イノベーションと考えることができます。

クラウドビジネスという競争市場においては、今後の市場成長が見込まれる一方で、特にIaaS市場においてはコモディティ化が進みつつあり、今後は、余剰利潤がなくなるまで、企業の参入が進んでいくことが予想されます。クラウドが市場に浸透し、ユーザが利用することが当たり前なサービスとして普及していくと、次第に利益水準は落ちていくことになります。

その結果、市場は淘汰され、「クラウドバブル崩壊」といったように、撤退を余儀なくされるクラウド事業者が出てくるかもしれません。

そのため、クラウドビジネスの市場競争に参入していた各企業は、次のイノベーションを考え、さらなるビジネスの進化と利益の源泉を求めて、クラウド技術やサービスの競争、そして、マーケティング競争を繰り返していくことになります。

ここでポイントになるのは、クラウドビジネスは、中長期的な投資の視点が重要となるため、未来のビジネスを先取りし、イノベーションによる価値実現の差異化を行うことで収益の源泉を確保し、クラウド・エコシステムを通じて持続的なサイクルをまわしていくことが重要となります。

クラウドビジネスは、経済学者のシュンペーターの「創造的破壊」のように、これまでのIT業界の事業構造そのものを創造的に破壊していくアプローチがポイントとなります。つまり、クラウドビジネスの進展はイノベーションを生み出しやすい環境にあり、クラウド・エコシステムを構築することで、事業者同士の連鎖反応が起き、さらなるイノベーションが生まれていく環境であるといってもいいのかもしれません。

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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