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« 2012年5月9日

2012年5月10日の投稿

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ツイッターやフェイスブック、そして、ブログなどソーシャルメディアが普及し、情報発信やコミュニケーションをとることが比較的容易な時代になりました。

一方、たくさんの情報が氾濫し、ソーシャルメディアも多岐にわたっているため、なかなかすべてを使いこなすということは難しい状況であると考えています。

こういった状況の中、ソーシャルメディア活用においてのセルフマネジメントを意識し、行動することが大切だと考えています。

自分なりに以下のとおり、8つのカテゴリに分けて整理をしてみました。

目的意識を持つ

ソーシャルメディアを活用する上で大切なことは、目的意識を持つことが大切だと考えています。ソーシャルメディアを活用して、自分が何をしたいのか、どういった成果をあげたいのか、短期的にも長期的にも考えておくと良いかもしれません。

例えば、

  • ソーシャルメディアを通じて震災復興に貢献をしたい
  • ビジネスをしていく上での人脈を形成したい
  • 本を書くテーマを集め出版を目指したい

など、いくつか目的をもって活動しておくと、発信する情報にストーリー性が出てくると考えています。また、ツイッターやフェイスブック、ブログなど、それぞれの役割を考えておくと、うまく使い分けができるのではないかと考えています。

持続性を持つ

ソーシャルメディアを活用する場合、多くは誰からも指示されることなく、自分の意思で情報発信やコミュニケーションをすることができます。目的意識がなければ、途中で新鮮味がなくなって飽きてしまい、ソーシャルメディアから遠ざかってしまうといったこともあると思います。

一方、つながっている人から見れば、持続力のない飽きっぽい人という評価をされることもあるかと思います。毎日定期的に情報を発信していれば、相手からも継続力のある信頼できる人であるという評価も得られるかもしれません。

一方、多くの人に、例えばフェイスブックなどで「いいね!」ボタンを押していただけると、人に見てもらっているというやりがいにもつながり、継続している人も多く見かけます。

自分の得意とする領域を創造する

ソーシャルメディアでは、その人の関心ごとや、専門性などが見えてきます。自分の得意とする領域を情報発信することができれば、関連する人たちが集まってきます。そうすれば、コラボレーションなど、様々な取組をすることができると思います。自分自身の得意領域が認められるようになれば、講演や執筆に関する依頼を受けられるようになるかもしれません。自分の得意領域の「見える化」「見せる化」を高い品質で表現できるようになれば、多くの道筋が切り開けていけると考えています。

信頼度や社外の評価を高める

ソーシャルメディアの一連のやりとりは、その人の人柄や関心ごと、そして、専門性などが見えてきます。目的意識を持ち、自分の得意とする領域の発信を継続的にできるようになれば、自然と信頼度は高まってくると考えています。また、社内よりもまずは社外からの評価が高まっていくことでしょう。社外からの評価を、社内に持ち込み、相乗効果をあげていくことができれば、信頼性や社内外の評価の相乗効果も生まれることでしょう。

人脈をつくる

ビジネスをしていく上で、大切なのは、人脈をつくりそして保温関係を作ることです。特に社外とのつながりを、ソーシャルメディアを通じて保温関係を築いておくことができれば、いざっとなった時に、お互いを理解した上で商談を進めていけるので、ビジネスのスピード感も加速できると考えています。

持続的な成果を出す

ソーシャルメディアでは、楽しければいいと考える人もいるでしょう。その場合は、新鮮味がなくなった時点で飽きてしまい、ソーシャルメディア疲れが出てしまいます。そのため、ソーシャルメディアを通じて成果を出し、さらなるステップアップをしていくことが大切であると考えています。例えば、ソーシャルメディアがきっかけとなり、本を書くことができたとか、講演をすることができた、など成果が出てくるようになれば、ソーシャルメディアの活用の幅は広がりを見せることができ、持続的な活動へとつながることでしょう。

ブログを継続的に書く

ソーシャルメディアで成功をしている人の多くは、ブログを書いている人が多いのではないかと考えています。ツイッターやフェイスブックの場合は、文字数の制限もあり、読む人も友人であったり、フォロワーであったりと限定的になってしまいがちです。ブログの場合は、多くの人に読んでもらうことができ、自分の得意とする専門領域を長い文章でロジカルでオープンな場で発信することができます。そのため、多くの人の目にとまり、いろんな依頼を受ける契機になると考えています。

ソーシャルメディアをセルフマネジメントツールと考える

ソーシャルメディアでは、パーソナルブランディングや、ビジネスノウハウなど、早期に結果を求めるセミナー等も開催されるなど、早期に結果を求める傾向もみられます。ソーシャルメディアでは、早期に結果を求めることなく、得意領域の創造や持続性などを通じて評価や信頼性を高めていくことができれば、自然と結果に結びついていくと考えています。ソーシャルメディアは、だれからも制限されることなく、多くは自分の意思で発信することができます。つまり、自分自身のコントロールである、セルフマネジメントが非常に重要になってくると考えています。

 

 

※担当キュレーター「わんとぴ

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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