『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2012年2月12日

2012年2月13日の投稿

2012年2月14日 »

永井さんの「ビジネスパーソンは、肩書きを外して、社外に出よう」のブログを読み、2012年2月6日の日本経済新聞「別の自分は社会活動家 『パラレルキャリア』若者に広がる 人脈やスキル、本業にも一役」という記事を読み返してみました。

就業後や休日に本来の仕事とは別の「パラレルキャリア」に打ち込む若手社員が増えており、仕事以外のやりがいや得られる人脈やスキル、経験などが本業にも役立つこともあるとのことです。

「パラレルキャリア」とは、日経新聞によると、

経営学者のピーター・ドラッカーが著書「明日を支配するもの」などで提供した考え方。(中略)一つの組織に属して同じ仕事をずっと続けるのではなく、社会活動などにも労力や時間の一部を割くことによって「新しい世界」が手に入れられる。

ということです。

日経新聞では、「パラレルキャリア」は特に、若者に広がっていると書かれています。労働経済白書によると、「社会のために役立ちたい」という比率が年々増えているようです。

私自身が、「パラレルキャリア」の必要性を感じたのは、30半ばを過ぎてからです。会社の肩書きをはずして、PTA副会長やブロガー、著者、国際大学GLOCOM客員研究員など、可能な限り様々なキャリアを持ち、活動に参加をしてきました。その結果、視野の広さや人脈などは格段に広がり、次第に仕事にも生かせる部分も増えてきました。

日経新聞の記事によると、「パラレルキャリア」は、日本は若者の働く意義の再考の機会に対して、「欧米ではパラレルキャリアなどを通じて、キャリアアップにつながる転職への足がかりにしているケースが多いようです。

日本では円高の影響により、メーカの業績が低迷し、工場の閉鎖が相次ぎ、人員カットも進んでいます。これからさらに超少子化高齢化社会を迎える日本は、ネガティブに見ると決して明るいといえる状況とはいえません。こういった取り巻く環境を考えると、若者だけでなく、中堅やそれ以上のビジネスパーソンも会社の規定の範囲内で「パラレルキャリア」を考え、未来への備えとして取り組むことの重要性は高まっていくのかもしれません。

 

image 「クラウド・ビジネス」入門 電子書籍版刊行

※担当キュレーター「わんとぴ

OneTopi「クラウド」@cloud_1topi(クラウド)   OneTopi「情報通信政策」@ict_1topi(情報通信政策) OneTopi「電子書籍」@ebook_1topi(電子書籍)

OneTopi「モバイル」@mobile_1topi(モバイル) OneTopi「SmartTV」@smarttv_1topi(スマートテレビ)

OneTopi「地域活性化」@localict_1tp(地域活性化)OneTopi「スマートシティ」@smartcity_1tp(スマートシティ)

MASAYUKI HAYASHI

« 2012年2月12日

2012年2月13日の投稿

2012年2月14日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ