『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2010年12月20日

2010年12月21日の投稿

2010年12月22日 »

2010年に印象に残ったキーワードは、また改めて詳しく整理をしたいと思いますが、「クラウドコンピューティング」や「スマートグリッド」、そして「電子書籍」や「ソーシャルメディア」などがあげられます。共通しているのは、「社会インフラと」の関係性です。

『クラウドコンピューティングは』、2010年は企業において本格的導入(検討)フェーズへと進み、注目度が高まってきています。クラウドは企業ユーザにとってメリットだけでなく、クラウドが普及すればコミュニティクラウドまで発展し、医療や教育などの公共分野までの広がりも期待されます。社会全体の生産性向上や効率性など、産業全体への貢献が期待されます。

『スマートグリッド』においても、電力網の整備やスマートメーターやEV(電気自動車)など様々な要素があり、キーワード自体がバズワード的な印象もありますが、環境に配慮した都市設計、つまり、スマートシティーを形成するための重要な役割を担うことになります。スマートグリッド関連のビジネスは、国内だけでなく、アジアをはじめとした世界へと展開できる社会インフラビジネスとしても期待されており、世界市場の中での日本のプレゼンスが重要となっていくでしょう。

『電子書籍』においては、年末にシャープやソニーからリーダ等が登場し、コンテンツに充実に向けた企業間の提携やフォーマットの標準化に向けた対応など様々な取組みが始まり、新たな知の流通を形成しています。電子書籍の登場は、「知の社会インフラ」として大きな変化をもたらしていくことが期待されます。

『ソーシャルメディア』においては、電話が社会にとって欠かせない社会インフラとなりつつあります。特にFacebookは世界でのアクティブユーザが5億人を超え利用ユーザ数も拡大傾向にあり、ソーシャルメディアは、人と人がつながる社会の「コミュニケーションインフラ」として、位置づけが強まっていくことになるでしょう。

以上のように、新たなビジネスモデルを創造していくにあたって重要なのは、個々のユーザへの提案力よりもむしろ、ユーザ視点の社会インフラとしての仕組みづくりの提案力が重要になっていくではないかと考えています。ユーザのクチコミによるバイラルを働かせることによってユーザを獲得し、規模の経済と持続性のあるエコシステムやシェアリングエコノミーのモデルへと展開させていくことが、事業成長への鍵となると感じています。

12月20日の日経新聞の経営の視点という記事で以下のコメントが掲載されていました。

グーグルもアップルも成功したのは経営。技術は日本にあった。(中略)問われているのは、新しい経営モデルを育てる力が日本にあるかどうかである。

日本の技術力は、まだまだ世界をリードする技術を持ち合わせていると考えています。2011年は、日本の技術力と国内市場だけにとどまらず世界に向けた社会インフラの仕組みづくりを組み合わせた提案力、そして経営モデルの実行力が益々重要となっていくのかもしれません。

masayukihayashiをフォローしましょう

MASAYUKI HAYASHI

« 2010年12月20日

2010年12月21日の投稿

2010年12月22日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ