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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2010年12月21日 »

本荘修二氏から監訳された『ザッポス伝説』を献本いただき、休日を利用して、前半は紙の書籍、後半は、12月19日(日)~2010年12月21日(火)までの3日間限定で無料キャンペーンを実施しているため、iPad、iPhoneでダウンロードし、読んでみました。

ザッポス・ドットコムのCEOが、ザッポスを成功に導くための奇跡がまとめられており、特に五章の「成長へのプラットフォーム ーブランド、企業文化、パイプライン」では非常にヒントになる情報が載っています。

ザッポスでは、企業文化の浸透を図るために、社員に次の記述に対してそう思うか思わないかを問いかけています。

・私は会社には単なる利益追求を超えた崇高な目標があると信じている。      
・ザッポスでの私の役割には真の目的があるーーそれは単なる仕事以上のものである。      
・私は、自分で自分のキャリアをコントロールしており、ザッポスで個人的にも仕事の上でも成長しているのを感じている。      
・私は同僚を自分の家族や友人のように考えている。      
・私は仕事にとても満足している。

企業文化と企業ブランドは本質的に一枚のコインの表と裏であり、ブランドとは企業文化の後についてくる指標であるとしています。

かっては、企業ブランドに莫大な広告費を投入、つまり、資金力があれば、ブランドの構築ができた時代でした。世界は大きく変わり、インターネットで誰もが繋がり、企業の透明性が高まってきています。ブログやツイッターなどのソーシャルメディアで顧客が企業に対して満足していることも不満であることも発信できる時代となりました。

長期的にブランドを構築するための最善の方法とは、「企業文化」をきちんと設定することであり、長期的にザッポスの文化に貢献する社員を採用しています。

ザッポスでは文化を10の「コア・バリュー」として定めています。

【1】サービスと通して「ワオ!」という驚きの体験を届ける      
【2】変化を受け入れ、変化を推進する      
【3】楽しさをちょっと変なものを創造する      
【4】冒険好きで、創造的で、オープン・マインドであれ      
【5】成長と学ぶを追求する      
【6】コミュニケーションより、オープンで誠実な人間関係を築く      
【7】ポジティブなチームとファミリー精神を築く      
【8】より少ないものからより多くの成果を      
【9】情熱と強い意志を持て      
【10】謙虚であれ

自ら全力で取り組めるコア・バリューを生み出し、マーケティングやPR部門だけでなく、全社員が会社の内外でブランド・アンバサダー(ブランド親善大使)になってもらい、社員が自分の潜在的な力を解き放つ手伝いをすることが、企業が大きく成長し続けるために重要であるとしています。本書の中で、何度も登場してきたのが、顧客への「おもてなし」、企業の「ビジョン」、社員の「チャレンジ」と「成長」、そして「誠実(謙虚)」「ハピネス」です。

ザッポスの経営理念は、MBA的な経営とは対局の、道を重んじるような日本的な考え方に近い「おもてなしの心」を重視している点があげられています。

閉塞感のある日本企業にとっては、原点に立ち返り、持続的な成長モデルを進めていく上でのヒントが隠されているのかもしれません。

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MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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