『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2009年11月25日

2009年11月26日の投稿

2009年11月27日 »

「データセンターデザインガイド」と「データセンターファシリティ・デザイン・スタンダード」について

先週、日本のデータセンターと国際競争力について5回にわたってブログを書かせていただきましたが、データセンターの国際競争力強化に向けた取組みは、様々な形で検討されています。

日刊工業新聞(2009.11.25)によると、日本データセンター協会(IDCC)は、データセンターの国際競争力強化の取組みに着手し、業界標準団体のグリーングリッドと協調し、「データセンターデザインガイド」の草案に、日本基準を特記事項で盛り込むことで協議に入ったという内容が書かれています。

日本は電力供給が安定しているため、欧米基準を適用するとオーバースペックとなる一方、地震が多い日本は免震事項は必須であるとしています。これらを明文化 することで、設備面での過剰な設備投資を抑えるとともに、治安の良さなどを含めた日本のデータセンターの優位性を世界にアピールしていくとしています。

さらには、日本独自の「データセンターファシリティ・デザイン・スタンダード」を2010年3月に策定する予定とのことです。

本策定にあたっての参照ガイドラインは、
米国暖房例空調学会(ASHRAE)
米国電気電子学会(IEEE)

ベースとして組み込むのは、
金融情報システムセンター(FISC)
電子情報技術産業協会(JEITA)

見直し・追加修正するのは、
米DC用設計規格「TIA-942」
米国のDC品質評価基準「Uptime-Tier」

となっています。

この中には東京都の改定環境保護条例で定められたCO2排出基準の中に、データセンターに特化した枠組みを設けることを要望するとしています。

最後に、現行基準をデータセンター事業者にも一律で適用した場合、事業として成り立たず、国際競争力を失い、海外にデータセンターが出て行ってしまうというリスクを指摘しています。

日本のデータセンターが国際競争力を高め、アジアの情報などを中心のハブ的機能を持つというためには、様々な視点で検討していくべき事項があるでしょう。アジアにおいてはシンガポールに外資のデータセンターが集中的に設置されている中、日本のデータセンターのあり方が、今改めて問われていると言えるのではないでしょうか。

MASAYUKI HAYASHI

« 2009年11月25日

2009年11月26日の投稿

2009年11月27日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ