私がコミュニティカフェで実現したい3つのこと(2)――高原の豊かな環境の中で仕事ができるコワーキングスペース
しごとのみらいの竹内義晴です。
昨日、私がコミュニティカフェで実現したい3つのこと(1)――仕事のことが気軽に話せる「3rd place」という記事を書いたんですけど、思い入れが強いというか、ついつい熱くなっちゃうというか。自分で書いていて思うんですけど、な~んか面倒臭いですね(笑)。暑苦しくてすみません。あはは。
さて、この新しいコミュニティスペースでは、次の3つのことを実現したいと思っています。
- 仕事のことが気軽に話せる「3rd place」
- 高原の豊かな環境の中で仕事ができるコワーキングスペース
- 地元住民のコミュニティスペース
今日は「高原の豊かな環境の中で仕事ができるコワーキングスペース」について。
高原の豊かな環境の中で仕事ができるコワーキングスペース
働くなら、気持ちのいい環境で
今年の夏は本当に暑かったですよね。コンクリートに囲まれた都会で仕事をされているみなさんは本当に大変だったと思います。もっとも、クーラーはあるでしょうけど……。
私はこの夏、妙高を拠点に仕事をしていて、高原と言っても暑いは暑いんですけど(特に昼間は)、比較的カラッとしているので扇風機だけでもなんとかいけるし(実際、ボクの仕事場にはエアコンはありません)、朝晩は本当に涼しくて風が心地よいし、妙高で仕事ができて本当に良かったなと思っていました。
あと、以前、仕事で大切なことはすべて畑が教えてくれたという記事を書いたんですけど、ちょっと煮詰まったときに仕事の合間に畑にいって、草むしりなんかをすると無になれるし、リフレッシュできるしで、すごく良かったんです。
最近、少し落ち着いた感がありますが、今年の初めごろ、ノマドとか、コワーキングとかというキーワードをよく耳にしました。都会のカフェもおしゃれでいいかもしれませんが、もし、自分で仕事を創れて、仕事場所を選ばない「本当のノマド」だったら、みんなここに来て仕事をすればいいのに……と思ったほど。
この景色は、新しく借りた建物から見える景色なんですけど、景色はいいし、静かだしで、ぶっちゃけ、仕事環境としては超集中できます。執筆とかには最高です。プログラミングとかする環境としても、いいんじゃないかな(写真で見ると超山奥に見えますけど、こう見えても道路からはすぐです)。この景色から見える紅葉がどんなものが今から楽しみですもん。
あっ、そういえば、徳島の過疎地にIT企業のオフィスが集結してるらしいですね。ここに集まっているTwitterやはてブコメントを見ると、「地方で働くこと」に好意的なコメントが多いことに気がつきます。だからといって、場所さえあれば仕事ができるか……というと、そう簡単じゃないことは承知しています(実際、ボク自身もそうです。大変なことはたくさんありますよ)。でも、すでにPCさえあれば仕事ができる環境がある方で、静かに、集中しながらもゆったり仕事をしたいタイプの方には、地方ってそんなに悪くない、いや、むしろ快適だと思う。コミュニティカフェをそういう方に使っていただけたらうれしいなと思っています。
もっとも、その分妙高の冬は厳しいですけどね。まぁ、年中は無理にしても、気持ちのいい季節だけでも、妙高で仕事をする仲間が増えたらうれしいなぁ。
また、妙高高原は観光地なので、ホテルや別荘があるんですけど、ちょっと旅行ついでに高原に行って、温泉入って癒されて、でも、仕事もして……って、意外といいんじゃないかなぁって思っています。「旅行に来たんだけど、ちょっと仕事もする」みたいな、「都会のコンクリートジャングルから離れて癒されたいんだけど、でも、仕事もしたい」みたいな、「スキーもするけど、仕事もちょっと」みたいな、「おせちもいいけど、カレーもね」みたいな、そんな「癒し」+「仕事」ができる場であったらいいなぁと思っています。
せっかく旅行に来たのに……と思うかもしれませんけど、実際問題、会社にお勤めの方でも、「旅行にも行きたいけど、仕事もちょっとしなきゃならん」みたいなことってありません?悲しいかな、今はネットがあると「つながってしまう」ので。忙しい方ほど、そんなにガッツリ仕事をするわけじゃないけど、ちょっとメールをするとか、仕事の段取りをやりとりするとか、そういうことが実際あると思うので。家族に気を使わないで軽く仕事ができる場であったらいいなと思っています。
妙高にUターン、Iターンする方の「基地」として
あとですね。妙高に移住を考えている方の「基地」みたいになったらいいなぁと思っているんですよね。
地方では、少子高齢化や人口の減少が続いています。そのため、行政では、移住する人を歓迎しているようです。妙高市の「第1次妙高市総合計画」でも「若者の定住とUIターンの促進」とうたっているし、実際、都市の方の移住を促進するための滞在型施設もあります。移住を考えている人の建物見学会みたいなものをやっているのを広報か何かでみましたし、移住の情報を発信しているサイトや、妙高生活を紹介する行政のページもありました(サイトの更新はされていないみたいですけど)。
しかし、移住する際にもっともネックになるのは、仕事だと思うんですよね。いくら建物と農地があっても、なかなか移住する勇気(というか、覚悟かな)は持てないですよね。実際問題、車を30分ぐらい走らせて街に出れば仕事はないわけじゃないけれど、「すぐ近くで就職する」のは、なかなか難しいかもしれません。仕事を気にしなくていいとなると、定年退職した方しか移住できなくなってしまいます。でも、雪が大変だから、年齢を重ねた後の移住は、それはそれでなかなか・・・というのが実際のところでしょう。
であるならば、いきなり移住の前に、PCがあれば仕事ができるようなタイプの人なら、ちょっと数日、ここで仕事をやってみて、実際にどんなものなのかを何回か訪れていただいて試してみるとか、自然の食を活かしたお店をやるなど「前から、地方を拠点にして、自分で何か仕事を始めてみようかなと思っていた」というような起業マインドを持った方にこのカフェに訪れていただいて、一緒に起業の準備をしながら、少しずつ土地にも慣れながら、自分の足で立っていく……そんなね、「妙高で自立する人」にとっての拠点になればいいなと思っていますし、そんな、起業マインドを持った方と一緒に仕事ができたら、ボク自身楽しいだろうなと思っています。
移住する前に「妙高ってぶっちゃけどうっすか?」みたいな話を地元の私たちとできるのもいいんじゃないかな。そんな場になったら、移住のハードルが少しさがるんじゃないかなぁ。また、起業して最初のころって、貯金がリアルに減っていくのは結構怖いものです。地方なら都会に比べて生活費は安いから、地方でもできる、地方のほうが向いているタイプの仕事だったらリスクテイクにもなると思ってます。
~~
妙高は四季がはっきりしていて、その移ろいが美しい場所です。多くの人に来てほしいし、ここで一緒に仕事ができたらいいな~なんて思っています。
というわけで、今日のお話は「高原の豊かな環境の中で仕事ができるコワーキングスペース」についてでした。次回は、「地元住民のコミュニティスペース」についてです。