60年前の時計から1000円のやつまで全部スマートウォッチに! #wena3 のベルトを自由に交換できるようにしてみた
こんにちは、竹内義晴です。週末なので、カジュアルな話題を。
60年前の時計から1000円のやつまで、全部スマートウォッチにしてみました。
スマートウォッチとして、ボクはSONYのwena3を使っています。wena3は、いわゆるスマートウォッチというよりも、時計バンドがスマートウォッチのようになっていて、時計本体は、自分が好きなものに交換できるんですよね。
時計って、ある種思い入れがあるものだなぁと思っていて、好みもあったりするので、「スマートウォッチの機能をベルトにつけて、時計は自由なものを選べる」のは、画期的だなぁと思っています。
スマホがあれば、時計なんてなくたっていいといえばいいんですが、一度スマートウォッチを使うと、コンビニでの支払いや電車の乗り降りのちょっとした手軽さが便利で、やめられないんですよね。
wena3の種類には、「メタル」「レザー」「ラバー」の3つがあります。ベルトは好みに合わせて選ぶことができ、時計にアダプターを付けることによって、好きな時計をwena3につけることができるわけです。
さて、そんなwena3ですが、実は、欠点もあります。確かに、時計を好きなものを付けることができるのですが、ベルトの種類と時計の雰囲気が合わないと、結局、つけられない点です。
たとえば、ボクはwena3のラバーを使っているのですが、ラバーは、いわゆる黒色の、ダイバーズウォッチについているようなゴムっぽい素材です。カジュアルな時計はいいのですが、スーツに合うようなデザインの時計は、雰囲気が合わない。だから、つけられないんです。
ベルトの素材だけではありません。ベルトと時計の色合いが合わない場合もあります。
ボクはwena3を使う前、スーツを着るとき、カジュアルな洋服を着るとき、農作業をするときなど、用途に合わせて雰囲気が異なる時計を使い分けていたので、wena3を買ったらベルトに合う時計しか使うことができないまま、2年ほど経過していました。
「もしも、時計本体に合ったベルトを使いつつ、wena3を簡単に交換する方法があったなら......」
というわけで、今回は試行錯誤を重ねて、それを実現した方法をご紹介します。
まず、wena3のラバーは、ラグ幅(ベルトを取り付ける部分の幅)が18mmになっています。それに合うベルトなら、wena3専用のベルトでなくても取り付けることができます。そこで、手持ちの時計のベルトを改造して、wena3に取り付けられるようにします。なお、時計を交換するとき、工具を使わなくても簡単に取り付けられるよう、手で外すことができるようなピンを使います。
チャレンジした時計は、父親からもらった60年前のセイコークラウン(ラグ幅19mm)、18歳のころにダイビングをしていたころに買った35年前のアクアラング ダイバーズウォッチ(ラグ幅22mm)、農作業のときに使っているカシオF-105W(ラグ幅18mm)、おなじく、一時期チープカシオにはまって買ったカシオデータバンクDBC32D-1A(ラグ幅22mm)。
カシオF105Wはもともとラグ幅が18mmなので、まずは、この時計からチャレンジ! 18mmのステンレスベルトをAmazonで購入しました。
時計のベルトって、長さが調整できるようになっているんですよね。最初は、それで調整すればwena3をつけられるのだろうと思っていました。でも、実際にやってみると、コマを一番短く詰めてもベルトが長くてユルユルです。仕方がないので、ベルトを切断して詰めることにしました。ベルトの加工なんてやったことがないし、構造もよくわからないからドキドキしましたが、無事、うまくいきました(写真は「こんな感じで」を示すもので、実際は傷がつかないように加工しました)。
そして、wena3をつけたら......完璧! 時計本体が1000円ほどのスマートウォッチができましたw
ひとつできてしまえばこっちのものです! つづいて、アクアラングのダイバーズウォッチ。基本は、カシオF105Wと同様にベルトの長さを調整。こちらは、ラグ幅が22mmのため、最後のコマを18mmに変換するために、「両サイドを削ろうかな?」と思いましたが、ベルト自体がそれほど高いものではなかったので、18mmのベルトをもう1つ購入し、最後のコマだけ付け替えました。画像にある、先端だけ幅が短くなっているのが、それです。
いいですね。これで、wena3を買ってからしばらく使えていなかったダイバーズウォッチを使うことができるようになりました。
次に、データバンクDBC32D-1Aは、アクアラングのダイバーズウォッチと同じラグ幅なので、こちらは、時計側のピンをはずせば簡単に交換できます。
データバンクの初代といえば「元祖スマートウォッチ」みたいなもので、時計に電卓とか、電話番号を記録するメモリーなんかがついていて、若いころにあこがれたおじさん世代の方も多いんじゃないかと思います。そういった機能はスマートフォンがあればもはや必要ありませんが、こういう時計は雰囲気が大切。
ケースが大きく、なんとなくスマートウォッチっぽいので、「新しいスマートウォッチですか?」と声を掛けられたことが何度かありますが、実際は違います。でもいまなら「ええ」と、自信をもって言えますw。
最後は、60年前のセイコークラウンです。「古いのに、最新」みたいなギャップ、個人的に好きです。この時計はやや加工が必要でしたが、無事にスマートウォッチ化できました。
いつも思いますが、60年前の時計なのに、龍頭(ぜんまいのねじ)をまけばちゃんと動くのって、単純にすごいですよね。
というわけで、これで、最強のwena3にすることができました。