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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

2015年10大ニュース

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おはようございます。

Merry Christmas! 2015年の最終営業日です。9℃@4am、暖冬です。

===ほぼ毎朝エッセー===

今年は今日がe-Janネットワークス最終営業日です。毎年恒例の10大ニュースを発表します!

■10位:BESS (Business Education Support System) 制度の設立
先日の【朝メール】にも書きましたがビジネススクールなどへの教育支援制度を設けました。この規模の会社でこのプログラムは重いのではないかという考え方もありますが、内部の人格も考え方もよくわかった人を鍛える方が、高額な給与で外から人を取るよりもいいという考え方もあります。うちは前者を選びました。

早速、年明けの1月25日開始のHarvard Business School Exective Educationというプログラム、オーストラリア人のTがその第一号として参加することになっています。これは4ヶ月程度のコースですが、国内での学習とボストンでの2回の学習とが実施されます。是非成果へと結びつけてもらいましょう。チャレンジャーはどんどん続いてください。

■9位:監視体制の大幅変更
CACHATTO黎明期の2003年頃はCACHATTOのアクセスポイントは会社の中にありました。事業スタート後すぐにN社に依頼してサーバー群を置いていました。その後、事業が拡大するにつれ、正式な要塞のようなデータセンターへと移し、国内東西冗長構成を組み、その監視やら夜間緊急対応の体制を構築・改良してきました。

今年は、CACHATTOが社会インフラとしての重要性がより高まってきていることを鑑み、24/365監視体制をH社に移動して、手順の見直しから周辺プログラムの変更まで大きくグレードアップしました。表には見えづらいところでの品質改善ですが着実に実施しています。

■8位:初社員旅行 しかも台湾!
「創立15周年何やろうか?」「えっ、海外に社員旅行~!?」という総務・企画グループとの雑談から実現。昨年の今頃には台湾からの技術メンバーが3名在籍しており、その後も増えていくであろうことから台湾に社員旅行をすることにしました。普段は仕事をしている人たちと夜市を練り歩いたり、千と千尋のモデルになったといわれる九份に行ったり、おいしいものを食べ続けたり。とても楽しい旅行になりました。

さらには、新規台湾メンバーの入社候補者の面接と、合格者の懇親パーティーを皆と一緒にやったりも。そのときの二人が今は新機能開発で活躍してくれています。

■7位:海外体制の充実
昨年の中国でのアクセスポイント開設に続き、今年はシンガポールに開設。さらに各国で開設できる体制に目途がつき、地域が拡大するお客様の必要性に応じて柔軟に拡大できるようになりました。また、海外でのトライアル実施やインストールなどに直接サポートメンバーが出向いて実施する、海外オンサイトサポートも今年からです。

E-Jan Internationalのサイトもどんどん充実させていますし、英語でのCACHATTOブログコンテンツも拡充。海外ビジネスはすぐに好調などとは、なかなか簡単にはいきませんが、持久力で根気強く、じわりじわりと着実に充実させています。

■6位:雨降って地固まる的緊急対応
Apple社が突如実施した、iOS9による仕様の大幅変更。これにより、様々な問題が発生し、CACHATTOにもセキュリティ維持のために大幅な機能制限が実施する必要が生じました。営業陣・サポート陣がお客様からの苦情を必死に防ぐ中、技術開発陣が新方式で対応策を考えテストしてリリース。まだ1月まで続きますが、これにより、様々な実力アップができることになりました。

また、CACAHTTO Desktopの案件でも、事前の検証がされずに採用されてしまった案件があり、販売代理店やSIerを含めた大騒ぎになりました。問題を切り分けながら対応を続け、対応が完了。結果的には基本的な製品の性能も上がりました。まさに雨降って地固まるです。

■5位:ユーザー会300人規模に、会場もANAインターコンチネンタル!
今年で6回目になったユーザー会。CACHATTOのロードマップを発表したり、お客様にお伝えすべき情報をお話しする場になっています。今年は基調講演で、パナソニックネットワークシステムズ(株)の稲田様が、なんとAndroidのスマホ一つで100枚近いスライドの50分プレゼンテーションをスマートにこなすというサプライズもありました。稲田様、普段からそのような形でプレゼンされているようです。

また、お客様のリモコンからデータをリアルタイムにシェアできるリアルタイムアンケートも好評。お客様との大切な交流の場です。来年に向けてすでに様々なアイディアが出てきています。

■4位:能動的サポート
サポート業務には、とかくお客様からのお問合せが降ってくる感が強くなりがちです。でも、逃げ腰でいると後ろ向きお化けは追いかけてくるものです。

「では、一挙に能動的にサポートしてしまえ!」ということで今年から始めたのが「フォローアップコール」と「なんでも相談室」です。オンサイトサポートも積極的に実施するようにして、お客様と面と向かった姿勢へと変わりつつあります。名付けて「能動的サポート」。このメンタル効果は絶大です。さらにサポートサイトというお客様専用サイトも全面リニューアル。FAQなども充実してきています。

■3位:8人の加入・3人の退職
3人も1年で退職したのは初めてではないでしょうか。皆さんそれぞれに目指す方向が違うので退職という形になってしまいました。「e-Janは大好きなのですが」と言ってもらえていることが慰めでしょうか。

一方、7人の新戦力に入社してもらいました。その8名が台湾人2名、中国人2名、フィリピン人1名、アメリカ人1名、日本人2名。その日本人も一人は中国人と日本人のハーフです。外国国籍のメンバーもついに2割を超え、ダイバーシティが加速しています。言葉や文化や考え方の違いなどがありますが「これe-Jan!」という共通理念の元、新しい力が育ちつつあることをワクワクしながら見つめています。

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■2位:潮流の変化
クラウド化を中心とした新しい潮流がかなり進んだ実感のある1年です。その中でCACHTTOも粛々と変化しています。CACHATTOは6年ごとに「携帯」→「スマート端末」と市場をリードしてましたが、スマート端末が一挙にコモディティ化している中、次なる大きなチャレンジテーマへと進化する必要があります。そして潮流が見つけられました。これを受けて、開発を進めてきたものたちが次の1位に発表されるものです。

■1位:新機能の集中的開発
うちの新製品開発はカクタス(さぼてん)方式です。コアになる技術をつなぎ合わせて新しい環境での仕事の仕方などを啓蒙するツールを創っています。

今年は、お客様環境が大きくクラウドへと変化しつつあることをしっかりと受け止めて、4月にはMulti-Cloud Gateway機能、そして、12月にはCACHATTO Cloud Hosting for AWSを市場に提供しました。ともに大変好評です。さらに続くのは、遠隔でもファイルサーバー操作がやりやすいFileMangerというアプリケーションや、遠隔でも社内でも簡単にチャットができるCACHATTO Business Messenger。さらには、海外用のモデルとして、NinjaConnectを出していきます。

これらが、2年前に提供開始したCACHATTO Desktopという環境上でシームレスに使えるようになります。ここまでくると従来になかった新しい価値をもった、立派なシンクライアント(ThinClient)を超えたテレワーク環境に仕上がります。2016年は骨太な新しい提案ができます。なんとも言えずエキサイティングです。


おかげさまで今年も大変充実した1年間でした。ありがとうございます。
来年もよろしくお願いします!

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