出張メモ - 広島のお好み焼き
広島にはもともとお話をしに伺いたかったある機械メーカーの本社があり、別件で姫路まで足を延ばしたついでにお寄りしたというところ。広島は高校の修学旅行以来初めて。
午後の姫路の案件が終わってから広島へ移動したので、広島駅についた頃にはもうたそれがれ時のあいまいな光があたりを満たしていて、知らない国へ来たかと思えるほど。予約していたドーミーインまで市電を乗り継いで行こう…としたところが、乗り継ぎ方法がわからず途中でタクシーをつかまえてホテル着。しかし、運転手さんに「広島の人がよく行くお好み焼き屋」の情報をもらえたのでよかった。広島の繁華街にあるお好み焼き屋はほとんどが観光客向けで、それなりの内容、それなりのお値段になっているのだそう。
で、行ったのが「みっちゃん総本店」。ここはタクシーの運転手さんが言っていた通り、ほんとに地元の方だけがお客さんという感じで、なぜかと言うと、ラーメン屋によくある「注文の仕方も、ここに合った食べ方もみんな知ってまんがな。もう何度も来てまんがな」(広島弁ではないが)という雰囲気が充ち満ちていたから。なかなかのにぎわいぶりでした。
ここはカウンターの向こうにキッチンがあり、そこのお兄さんが全部焼いてくれる方式。焼きそばを混ぜたり、その他具をたくさん混ぜるので「かさ」がでかくなりがちで、素人の人が自分で焼いてひっくり返すのはまず困難という代物。職人が最高の状態で焼いてくれたのをほふほふ言いながら食べるというのが広島風なんですかね。
で、出てきたのが、下の写真にあるような大皿。直径30cmは軽くあるでかい食べ物です。上にソースがたっぷり乗っており(おたふくソース?)、そこにネギをふんだんに散らしてあります。中の具が何なのかは食べてみるまでわからない見栄え。これを脇から少しずつ食べていくと、まず、お好み焼きの地があり(それなりにふわふわしていておいしいのと、ソース&ネギが混ざってまたおいしい)、次に焼きそばが出てきて地と焼きそばを一緒に食べるおもしろさが味わえます。さらに”掘って”行くと、ぷりっとしたカキが出てきて、これがまたおいしい。色んな味が楽しめるので最後まで飽きずに食べることができます。あたかも3品程度のコースを食べているような、お得な満足感があります。