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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

油田景気に沸くバスラで営業を開始した自動車ディーラー

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イラクの油田の7〜8割は南部に集まっています。その南部の主要都市がバスラ。首都バグダッドに次ぐ第二の都市だそうで300万人の人口があります。

現在、世界のメジャーが南部の油田の掘削を開始しているなかで、バスラは、ちょっとした経済ブームに沸いているようです。

Wall Street Journalの記事"Iraq's Oil Patch Opens the Spigot"に添えられたスライドショーの写真を見ると、バスラの現在の活況が少し窺われます。

5枚目の写真と6枚目の写真を見てください。バスラ市内の自動車ディーラーの写真です。このディーラーではヒュンダイの中〜高級車種を扱っています。こういうディーラーが普通に営業できるまでに経済は回復しているわけです。
日本車のディーラーが存在しているのかどうかは、この記事からはわかりませんが、仮に他国のディーラーがない状況で、ヒュンダイが唯一、拠点を構えているとすれば、同社はひどく商魂たくましいということになります。

また、最後の写真を見て下さい。この西洋風のモダンなホテルは、Basra International Hotelという名前のホテルで、イランイラク戦争が始まる前はSheraton Hotelだったものを改装して営業しているのだそうです。このホテルを使って、昨年には、バスラへの投資を促すバスラ市公式機関Basra Investment Comissionの会合が開かれました。世界各国から、インフラ投資などを行う企業の代表が集まったそうです。

石油収入が落ちる街バスラの経済復興は着実に始まっています。

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