油田景気に沸くバスラで営業を開始した自動車ディーラー
イラクの油田の7〜8割は南部に集まっています。その南部の主要都市がバスラ。首都バグダッドに次ぐ第二の都市だそうで300万人の人口があります。
現在、世界のメジャーが南部の油田の掘削を開始しているなかで、バスラは、ちょっとした経済ブームに沸いているようです。
Wall Street Journalの記事"Iraq's Oil Patch Opens the Spigot"に添えられたスライドショーの写真を見ると、バスラの現在の活況が少し窺われます。
5枚目の写真と6枚目の写真を見てください。バスラ市内の自動車ディーラーの写真です。このディーラーではヒュンダイの中〜高級車種を扱っています。こういうディーラーが普通に営業できるまでに経済は回復しているわけです。
日本車のディーラーが存在しているのかどうかは、この記事からはわかりませんが、仮に他国のディーラーがない状況で、ヒュンダイが唯一、拠点を構えているとすれば、同社はひどく商魂たくましいということになります。
また、最後の写真を見て下さい。この西洋風のモダンなホテルは、Basra International Hotelという名前のホテルで、イランイラク戦争が始まる前はSheraton Hotelだったものを改装して営業しているのだそうです。このホテルを使って、昨年には、バスラへの投資を促すバスラ市公式機関Basra Investment Comissionの会合が開かれました。世界各国から、インフラ投資などを行う企業の代表が集まったそうです。
石油収入が落ちる街バスラの経済復興は着実に始まっています。