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読めばベタに分かる、タイトルどおりのブログ

AIはもう少し感情を持った方が良いと思う。

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またもやすみません。タイトルは大げさな釣りです。

先日、ソフトバンク株式会社の株主総会にオンラインで出席しました。

その時に感じたことがあったのですが、株主総会、株主しか参加していないしなぁ、このブログに書いて良いものやら、と思っていたものの、ほぼ全編がソフトバンク株式会社のホームページに動画で掲載されていたので安心して書くことにしました。

この3月にソフトバンクの単位株を取得したので株主総会に出るのは初めてです。過去の動画も見たことがありませんでした。

以前のエントリーで別の会社の株主総会にオンライン出席をした旨を書きましたが、その会社以上にソフトバンクの株主総会は未来への期待を感じさせるものでした。

ソフトバンクでも事業概況についての説明動画が流れました。

動画の終了後に宮川社長から男性および女性ナレーターの音声がAIによって作成されたものであることが説明されました。

動画を見ていた時に、こういう説明動画の映像もAIで作れるようになるのかな、と漠然と思っていた中で、音声がそうだと聞かされてビックリしました。

少なくとも株主総会中には自分は全く気付いていませんでした。

あらためて動画を見直すと、言われればそうかなぁ、と思うところもありますが、気になりません。

その後、コールセンター対応をAIによって行う事例が紹介されます。こちらもAIによる音声回答です。

事例の中で、問い合わせをしている人がAIによる音声回答中にさえぎるように問いかけても、またそれに合わせてスムーズにAIが回答していきます。

スゴイ、スゴイ・・・んだけど、自分は心の中に少し引っ掛かりを感じました。

流暢で丁寧、機械が話しているという印象は全く受けないのですが、感情が無い、というか。

いや、正確には、「申し訳ございません。」と言っているところが全く申し訳なさを感じない、というか。

自然にスムーズな音声が流れるのですが、常に明るい感じなんですよね、この事例で言えば。

もちろん現状でもスゴイ技術なのは間違いないのですが、謝る場合はごめんなさい、という気持ちがもっと出る方が良いな、と自分は思いました。

株主総会後、まだそのことを考えていて、じゃあそういうパラメーターが一つ加われば良いのか、と言うとそれだけじゃ足りないのかもな、と思いました。

人間の場合、何度も何度も謝るようなシチュエーションがあった場合、お詫びの気持ちを話すのに最初に話したトーンから相手の態度や声色を感じて、抑揚を変えたり話す速度を変えてみたりするのではないか、と思います。

そういう意味では相手の感情を逆なでないように、謝る時の声色がその都度変わってしかるべしなのでは、と自分は思います。

これは決してケチを付けている訳ではなく、これからの技術への大いなる期待です。ここまで完成度が高ければ、よりそこまで行ってくれないかなぁ、と思うのです。

今後も注目したい、と思います。

なお、自分はそう感じたものの、人によって感じ方は違うと思うので、下記にソフトバンク株式会社の株主総会のリンクを貼っておきますのでお時間が許せば是非ご覧ください。AIオペレーターの件は28分あたりからです。

ソフトバンク株式会社の株主総会の様子はこちらからどうぞ。

加速するAI戦略で、次の成長ステージへ-ソフトバンク株式会社 第39回定時株主総会レポート  - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース

ちなみにソフトバンク株式会社の株主総会において、質疑応答の際に、孫さんが親子上場への懸念、子会社に対しての考え方を回答されていた際のご発言が、自分はとても心にしみました。全ての会社がそうであれば良いのにな、と思いました。動画の58分あたりからです。こちらもご参考まで。

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