ブランディングで端正に突き抜ける
ブランディングにはお金がかかる、というのが従来の広告界の考え方なのかと思います。少し前に天才肌のコピーライターだった友人に聞いたところ、「やっぱ予算ン千万円からですかねー」みたいなことを言うので、「あぁやっぱりその筋の常識ではそういうものなのか」と思ってしまいました。
でも「ブランディング22の法則」(アル・ライズ)を読むと少し違うわけですね。お金の多寡ではない。
おそらく、その会社のブランドは、内部の人たちの言葉遣いによって形作られるのではないかと思います。
その会社が扱う商品やサービスを「結局のところXXXXXなんかXXXXXXXなんだからXXXXXXXぐらいでいいんだよねー」と投げやりに言ってみたり、「どうせXXXXXXだし、XXXXXXXぐらいのところでXXXXXXしておくか」と割り切った言い方をしてみたりすると、たぶん、そうした商品やサービスは、目に見えない低価値が付着してしまって、市場に出てもそういう風に扱われるんだと思います。
価値に対する信仰のようなものが必要なのかなと。
そしてそれは言葉遣いから始まるのかなと。
ということに気づいたのは、つい先頃の話なので、改めるにはばかることなかれ、そういう風に進んでいきたいと思います。
日本語によくある謙遜の表現。あれも実はブランディングという視点で見ると、ネガティブ効果をもたらす可能性が大です。
才能を売りにする人なんかも、必要以上に謙遜する(人前でそういう言葉を口にする)ということをやめると、突き抜けられる可能性が出てきます。