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20年以上断続的にこのブログを書き継いできたインフラコモンズ代表の今泉大輔です。NVIDIAのフィジカルAIの世界が日本の上場企業多数に時価総額増大の事業機会を1つだけではなく複数与えることを確信してこの名前にしました。ネタは無限にあります。何卒よろしくお願い申し上げます。

メル・ブルックスの「プロデューサーズ」がやけによかった件について

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たまに映画を観たからと言って、それも映画館ではなく自宅で観たに過ぎないのに、後生大事にネタとして書くわけだ。

メル・ブルックスをたくさん観ているわけではないですが「珍説世界史PARTI」はすごく印象に残っています。この人ほんとに映画を愛しているんだなぁじわーんという終わり方がすごくよかった。確かヒトラーのことをかなりこきおろした内容なのですが、最後にキャストが”ストーリーの外”に出てきて、敵役味方役入り乱れて交歓するといった風でした(記憶違いがあったらごめんなさい)。フェリーニの「そして船は行く」に近い終わらせ方です。作品がエンディングで少しだけ”メタ”な構造を見せる瞬間。ああいうのは好きだな。

「プロデューサーズ」は最初ややグロに寄せた路線なのかと思いましたが、ミュージカルの精髄のようなものがよく伝わってきて楽しいのと、最後まで観るとあぁこの人はやっぱりショービジネスを心から愛しているんだなぁじわーんというのが伝わってきます。ゲイでも詐欺でもエロでもユマ・サーマンでも、ミュージカル関係者に仕立ててしまえば「それでいいのさ~♪」的な楽観主義がたまりませんね。劇中ミュージカルのゲイのヒトラー役Gary Beachが最高でした。ユマ・サーマンのボケも必見。

楽観主義に拠る天才。これは最近では貴重です。

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