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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

日本の通信各社はIPsphereに参画すべし

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今日は土曜日なので、新規事業がらみの特許話はお休みにして、小ネタを1つ。

とは言っても、やや堅いネタになってしまいますが。

知らぬ間に、IPsphereという団体が活動を始めていました。現状セキュリティ等々が大変なことになっているインターネットとは別なレイヤに、インターネットと互換性を持たせた別なネットワークを構築していこうという団体のようです。いわば、プレミアム・インターネットを作ろうということか。

Googleで検索すると、日本語で言及したページがひとつも出てこないので、まだあんまり知られていないと思います。

現在のスパム、セキュリティ上の負荷を考えると、ビジネスの人たちから「別なインターネットを作ろうよ」という声が出てくるのは自然な話で、インターネットを至上とする教条主義的な姿勢で「けしからん」と言うのはお門違いでしょう。

問題なのは、ここに参画している企業を見ると、BTやフランステレコムなど、欧州や中国の主要通信会社の名前が見られるの対して、NTTグループをはじめとする日本の通信会社が1社も入っていないということです(米もほとんどないですが)。

日本では総務省主導で、2010年頃のペタビット級ネットワークを実現する計画が粛々と進んでいますが、これの核となるGMPLSによる光ルーティングバックボーンは、いわば、インターネットに屋上屋をかける、言ってしまえばプレミアム・インターネットのようなもの。発想的には、IPsphereのものと完全にバッティングします。

IPsphereの考えている標準がどのようなものなのか、よくわかりませんが、少なくとも似たようなことを考えている企業が多数集まっており、それが欧米中、というったかたまりになっているということは認識しておかなければなりません。

開かれた団体のようなので、日本企業もぜひとも参画すべきでしょう。

RFIDの国際標準団体、EPCglobalにも、先日やっとソニーがボードメンバーとして加わった程度。

国際標準が自分たちのあずかり知らないところで決まってしまう前に、とりあえず、コミュニケーションの輪のなかに入った方がよいです。

今日はこのへん、20分ちょい。

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