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プロジェクトは楽しくやるとうまくいく、あるいはマジックワードHaveFun!

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すごく大事にしている割に、このブログでHaveFun!についてちゃんと書いたことがなかった。

僕がはじめてこの言葉を聞いたのは、ウチの会社のNYオフィスからGregというナイスガイがトレーニングに来てくれた時だった。15年前のことだ。彼は当時始まったばかりだったWebビジネスの最先端事例や方法論を語ってくれた後、日本を去るにあたっての置き土産として、彼が仕事を通じて大事にしている精神についてスピーチをしてくれた。
HaveFunはその中に出てきた言葉だ。少し引用する。


Have Fun! ~仕事を楽しもう~
僕らがプロジェクトを始めるときに「HaveFunでいこうぜ!」と言い合うとき、それはチームメンバーで飲み会やボーリングに行くことを意味している訳ではない(それはそれで楽しいんだけどね)。
僕らはHave Funを「仕事を楽しむ」という意味で使っている。
Webを使ったビジネスアイディアを議論したり、データベース設計をしながらHaveFunを感じられるなら、それってすごくCoolじゃない?
僕らが本当の意味で仕事を楽しんでいるならば、僕らは決定的な仕事を成し遂げられるだろうし、お客さんだって僕らと働くことが大好きになってくれるだろう。

僕は彼のスピーチを聞いて、とても共感した。社会人1年生の時から、ずっと「仕事は楽しくやらなきゃね!」と思ってきたからだ(たしか新入社員の挨拶スピーチみたいな場でもそれを話した記憶がある)。

特に、「飲み会とかじゃなくて、仕事そのものを楽しめるなら最高」という所がすごくいい。


それ以来、ずーっと「仕事そのものを楽しもう」というのは、僕の仕事人生のテーマであり続けた。もちろん、すべての仕事でそんな風にはいかない。苦労もするし辛い時もあるし終電まで仕事することもある。
それでも、しつこく目指し続けた。



★なぜ、仕事を楽しくやる方がいいんだろうか?(その1)
僕が元々「仕事は楽しくやらなきゃね!」と思っていたのは、素朴な理由だ。
僕らの人生に占める仕事の割合ってとても大きい。24時間から睡眠と生活必須時間を除くと、14時間くらいしか残らない。そのうち仕事が占める割合ってもの凄く大きい。仮に10時間とすると71%だ。
人生が楽しいかどうかって、この71%が楽しいかでかなり左右されると思うんだよね。もちろん10時間は耐え忍んで、残りの4時間を満喫するという作戦もありうるけど、結構ツライよね・・。

という訳で、仕事は楽しくやらなきゃね、と思っている。


★なぜ、仕事を楽しくやる方がいいんだろうか?(その2)
プロジェクトワークがツライ、という人は多い。
そもそもプロジェクトは7割が失敗する。もちろん誰も失敗させたくないから、苦闘する。これがツライ。残業もツライし、トラブル頻発も怖いし、お客さんや上司から怒鳴られるのもツライ。そもそも誰もやったことがない仕事なのだから先行き不透明でツライ。

でも、プロジェクトこそは楽しくやった方がいい。
プロジェクトの成否を分ける要素には色々あるけれど、
・コミュニケーションがスムーズ
・誰がやるか明確に決まっていないタスクをお互いフォローしあう
・いいアイディアがいっぱい出てくる
・しんどい状況でも踏ん張りが効く
みたいな要素はすごく大きい。
これはプロジェクト形式で仕事をしたことがあるなら、誰もが頷いてくれることだろう。プロジェクトってこういうことの積み重ねで成功と失敗が決まるのだ。

で、この4つはどれも、やらされ仕事としてイヤイヤやっている人には、期待できない。
専制君主がマネージャーとして君臨しているプロジェクトだと、期待できない。
一緒に仕事をしている人が信頼できないならば、期待できない。
逆に、プロジェクトを楽しんでいる人々でチームを組んでいるならば、自然とコミュニケーションは良くなるし、自主的に仕事を拾うし、なんとか知恵を絞るし、ここぞという時に馬鹿力が出る。

つまり、プロジェクトを成功させるためには、「参加している人々が楽しんでいること」が絶対に必要なのだ。
上に書いた(その1)は、個人的な願望だが、この(その2)は冷静なビジネス上の力学みたいなものだ。



★プロジェクトワーカーに一番大事な力
Gregは「Webのビジネス構想はもちろん、DB設計をHaveFunと思えるならクールだよね」と僕らに話してくれた。

あなたはDB設計を楽しんでやれるだろうか?これは簡単な話ではない。飲み会やボーリングとは違って、DB設計はあからさまには楽しくないからだ。
でも世の中には、「面白がる能力が高い人」が一定数いる。知的なことにワクワクする能力とか、自分なりに工夫するのが好きだとか、みんなで大まじめに議論しながら何かをつくり上げるのが好きだとか。
「面白がる力」こそが、楽しく仕事をする上では一番重要だし、ひいてはプロジェクトの成功、ビジネスの成功につながる。


お菓子を食べながらより、空腹のままの方が良い議論が出来るならそうする。
ネクタイを締めた方が、締めないより良いアイディアが出るならそうする。
しかめ面の方が、笑顔より良いチームになるならそうする。
雑談禁止の方が、バカ話を挟むより生産性が高いならそうする。
大抵はそうではない。
だからHaveFun!を合言葉に、仕事は楽しくやろう。

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