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Googleのセーフサーチを試す~Googleを子供向けポータルにする(1)

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 一昨日「子供のネット利用には専用の検索ポータルが必要だ 」で子供に提供するポータルの要件と子供ポータルの候補を書いたが、その優先順位に従って、まずは、利用者の多いGoogleを子供に提供できる環境を検討してみたい。

 もちろん、追加費用を一銭もかけずにだ。

 検索バーがあって、かつ子供達に働きかけるコンテンツが並んでいる状態がいいだろうから、

iGoogle http://www.google.com/ig

をベースに検討してみた。以下が私が利用しているiGoogleだ。

Google_top1

                                                 ⒸGoogle

 当然ながらこのままでは、子供が使える環境ではない。

<フィルタリングの設定>

 小学生の子供用にフィルタリングを設定してみる。フィルタリングは検索窓の横にある「表示設定」を選ぶと行える。

Photo_3 ⒸGoogle

 その画面の中の言語設定の次に「セーフサーチ フィルタリング」という場所がある。

Safe_serch

 

ⒸGoogle

フィルタリングに関する3つの強度があるが、ひわい言葉や残虐な言葉も排除したいので、「フィルタリング(強) (テキストも画像もフィルタリングする)」の前についている”○”(ラジオボタン)をチェックする。

 Googleのフィルタリングは極めてゆるいので、「強」にしても子供が必要とするページが表示されないということはない。

<フィルタリングの確認項目>

 私が期待するフィルタリング効果だが、以下を子供に見せられる基準とした。

・「おっぱい」「無料動画」で検索して、その文字や「おっぱい」だけの絵が表示されるのは許容する。

・おっぱいや性行為の写真や動画は表示された場合はNGとする。

<フィルタリングした結果との比較>

 さっそく検索してフィルタリングかけた場合とそうでない場合を確認してみた。

①おっぱい

 ○通常の検索結果

 以下のような一覧が表示された。

 ・巨乳deおっぱい巨乳・爆乳・美乳の動画、画像を紹介

 ・おっぱい動画JAPAN | 無料アダルト動画おっぱい好きは集まれ!

 ・真木よう子 けしからんおっぱい www.youtube.com

 ・彼女「え?姉のおっぱい揉んだ事あるの?」  ...

          :

になり、検索結果をクリックすると、最初のページの全てが、いけない写真や性描写のビデオなどだった。

 ○フィルタリングを「強」にした場合

 Googleセールサーチでフィルタリングを「強」にした結果は以下だ。

 ・おっぱいメーカー http://ohpai.com/

 ・みんな大好き冷たいおっぱい   エキサイトニュース

  、、人気商品おっぱい豆腐、、

 ・おっぱい星人とは - はてなキーワード

 ・bonyu.com-カネソンのホームページにようこそ

 、、おっぱい育児 WEBは、母乳育児を支援することで赤ちゃんとお母さんと、、

 ・魔法のおっぱい - 楽天ブログ(Blog)

 、、授乳中のお薬・おっぱいをお休みする場合 · 赤ちゃんの便秘について 、、

 ・絵本ナビ「おっぱい」の詳しい情報

 、、ぶたさんだって、おっぱいのんで大きくなるよ。、、

                  :

 検索結果の一覧を見たときはギョっとしたが、リンク先は、極めてのどかなコンテンツだった。 うちも、初めて子供が生まれたときに、おっぱいの出が悪く、吸った揉んだしてたなと思い出した。

 一覧の中に一つ、二つNGなものがあった。リンク先ページが「18歳以上の方限定」と書いてあるページだ。確かにこのページにはワイセツな言葉や写真はないが、ここで「はい」を選ぶとワイセツな写真や動画があるだろう。

 Googleのフィルタリングは、「一覧に表示しない」というタイプのフィルタリングであり、その先のページに性描写のある動画や写真があっても表示される。

②無料動画

 無料で動画を配信しているもののほとんどはアダルトサイトである。「無料動画」で検索してみた。

 通常の検索では、エッチな動画満載という状態の検索結果である。しかし、Googleセールサーチでフィルタリングを「強」にしてみると、検索結果は動画のアニメなどになり、グラビアアイドルのセクシーなビデオはあったが、性描写はなかった。

 検索結果の一覧の表示という意味では、十分、かつ適切なフィルタリングであろう。

③子供が興味があるキーワード

 「ポケモン」などのゲームやアニメ、ジャニーズ関連などの芸能人などを検索していたが、フィルタリングされずに、しっかり表示された。 フィルタリングがきつ過ぎて子供の知的好奇心が満足されないということはないだろう。

<子供用ポータルとしてのGoogleの課題>

 検索結果一覧は、フィルタリングによって、ほぼ、小学生に提供できるレベルだと言ってもいいだろう。また、Googleアースやフィルタリングが行える電子メール(Gmail)など、子供が興味を持って利用できるサービスも用意されている。 しかし、いくつかの課題がある。

・検索結果にしたがって、安全なページを見たときに、その先のページを選ぶことで、ワイセツな写真、動画にいってしまうことがある

・フィルタリングを子供が自分で簡単に解除できる

・iGoogleで並べてある様々な情報は、大人用であり、子供が大きな興味を感じられるものではない

 次回、上記3つの課題を解決できる方法を検討する。

子供のネット利用には専用の検索ポータルが必要だ

→ IE7のコンテンツアドバイザーでフィルタリングを試す~Googleを子供向けポータルにする方法(2)

→ 無料のフィルタリング&ペアレンタル・コントロール~Googleを子供向けポータルにする方法(3)

追伸: この記事はフィルタリングに引っかかって、表示されないだろうなぁ。

<参考>

お父さんのためのWeb2.0講座「Google検索の基本」をもっと簡単に

お父さんのためのWeb2.0講座「画像(写真、図、絵)だけ探す

お父さんのためのWeb2.0講座(12) 「Googleで英語Webページを翻訳-IBM Project Zeroのサイトを翻訳」

ぺヨンジュン好きな彼女と野球バカの彼氏が盛り上がるGoogle検索の使い方

○その他ネットと子育てに関する本ブログの記事一覧

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