<フィギュアスケート>エフゲニー・プルシェンコ選手の本番力(完結編)
勝つための戦略
「<フィギュアスケート>エフゲニー・プルシェンコ選手の本番力(後編)」の続きです。
どんなに優れた選手でも、歳を取るにつれてジャンプが成功しにくくなります。体の成長や怪我の影響があるからなのでしょう。浅田真央選手が23歳でトリプル・アクセルを成功させた事実はすごいことだと感じています。普通はだんだんジャンプの難易度を下げて、芸術性で勝負するように切り替えるからです。
参考:Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2014年 2/13号 [雑誌]
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プルシェンコ選手の場合は、
- 連続ジャンプの飛び方を1本目と2本目で変えたり、
- 表情や演技力を駆使して客席へのアピールを行うことで、
加齢とケガによる不自由さを克服しようとしているように見えました。(2014年2月現在、31歳。)
参考:ワールド・フィギュアスケート編集部『ワールド・フィギュアスケート 40』
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2005年に手術から復帰した際は、大怪我をネタにして笑いを取りに行った後、ステップ中心の演技をするアイデアに驚嘆してしまいました。最善をつくすためのアイデアも大事なのでしょうね。
羽生選手を指導したオーサーコーチのように、脳科学やカウンセラーの力も活用する場合もあるでしょう。「失敗しても勝利できる」と確信を持てる戦略があれば、心がゆらいでも本番に底力を発揮できる可能性がありそうです。アカデミックな要素も本番力には欠かせないのでしょうね。
参考:『KISS & CRY~氷上の美しき勇者たち 2014WINTER ~日本男子フィギュアスケート ソチ冬季オリンピックをTVで応援! BOOK (TOKYO NEWS MOOK 403号)』
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おわりに
よもや話が長くなりましたが、オリンピックなど1つの試合の結果だけで選手を評価するのはどうかと感じています。選手には引退後の人生もあります。今シーズンで引退する高橋大輔 選手や鈴木明子選手、織田信成選手などの皆さまが、プロスケーターとしても私生活でも幸せに過ごして欲しいです。
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日本代表、外国代表にかかわりなく、素敵な演技を見せてくださった皆様が、競技者として、その後の人生も幸せに過ごしていただけたらいいな、と感じています。素敵な演技に視聴者として感謝しています。