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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

HKT48指原莉乃さんと村上総裁の意外な? 文学性(前編)

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はじめに

「村上総裁の記事に文学性を感じる」と私が口にしたことから始まった村上総裁シリーズ。第1章から約3週間が経ちました。

私が村上総裁と書いているのはITmediaオルタナティブ・ブログや誠ブログで記事を書かれている村上福之さんのことです。プログラマーとしてご活躍です。

参考:
村上福之の「ネットとケータイと俺様」
村上福之の誠にデジタルな話

第1弾からなぜ間があいたかといいますと、2012年6月6日(水曜日)を待っていたからです。しかし、まさか三笠宮寛仁 殿下がご逝去されるとは夢にも思いませんでした。お悔やみを申し上げます。

指原莉乃さんと村上総裁の共通点 -「本歌取り(ほんかどり)」とは何なのか-

以前、村上総裁の「Ameroadが生まれてから売却するまでの五日間まとめ」を拝見した時に思ったこと。それは「本歌取りだ! 」ということです。

そして、元・AKB48指原莉乃さんが本日、行われました第4回総選挙で指原莉乃さんが4位に躍進した原動力の一部も「本歌取り(ほんかどり)」の要素があるかもしれません。

本歌取りはオーケストラ
久保田 『新古今和歌集』ぐらいのころから、大体、言葉は決まっているし、それから歌うべき題材も限られていますから、十人読めば十人が大体似ていくわけですよね。だから、どれほど際立って個性的であるかということじゃなくて、わずかの違いというのが問題になるんじゃないでしょうか。似ているけれども、やっぱりちょっと違う。その違いがどうかということだと思うんですよね。際立った違いではなくて。

 本歌取りなんかも、多分、そういう考え方に近いんじゃないかと思います。やはり、あくまでも古典を下敷きにしておきながら、それをどう変えていくか。あまりがらっと変えるんじゃなくて、ちょっとでも変えてそれで新しいものが出ればいいというようなことなんでしょう。でも、今の時代というのは、なかなかほんのちょっとの違いということを鑑賞するゆとりがないんじゃないですかね。

田辺 本歌取りというのも、多種類の音の重奏的な楽しみがございますね。たとえばオーケストラみたいですね。さまざまの古歌・名歌の面影や匂いが影射していて、それはまるで管弦楽、管楽器のいろんな音の集まりのハーモニーですね。

久保田淳 他『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』笠間書院 2004年2月29日 初版第一刷 P,183〜184より引用

参考:久保田淳『久保田淳座談集 心あひの風―いま、古典を読む

久保田淳座談集 心あひの風―いま、古典を読む
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東京大学名誉教授の久保田淳(くぼた じゅん) 先生が小説家の田辺聖子さん、冷泉家(れいぜいけ)25代当主 為人 夫人である冷泉貴美子さんと「藤原定家の千年」について対談した時の言葉です。

藤原定家は百人一首を編纂した人。その子孫が冷泉家のみなさんと思っていただければいいのではないかと思います。

これがどうして村上総裁や指原莉乃さんにつながるのか。

さしこはあややを本歌取り!?

本歌取りということ高尚な話題に思われるかもしれませんが、下賎かもしれない言い方をすれば「元・AKB48のさしこ(指原莉乃さん)はあやや(松浦亜弥さん)を本歌取り」というと伝わりやすいのかもしれません。

指原莉乃さんはソロデビュー楽曲「それでも好きだよ」の中で松浦亜弥さんの「Yeah!めっちゃホリデイ(Type-C)」をカバーしています。

聴いたことがある方はお気づきと思いますが、かつてモーニング娘。やBerryz工房のファンで女性アイドル・オタクだった経歴の持ち主。松浦亜弥さんの歌い方のくせを完コピしているのが圧巻の一曲です。

Yeah! めっちゃホリディ
Yeah! めっちゃホリディ

シングル曲の「それでも好きだよ」の衣装は正統派アイドルのかわいらしい衣装。松浦さんはへそ出し衣装が特徴的でしたが、指原さんは美脚をアピールするためかミニスカート。微妙に違います。

それでも好きだよ(DVD付B)
それでも好きだよ(DVD付B)

指原さんのソロデビュー曲は私見では歌い方も振り付けも病気療養する前の松浦亜弥さんを思わせるパフォーマンス。松浦さんは歌唱がある人なのでハイトーンの箇所は歌唱力のアピールが盛り込まれています。

しかし、指原さんは生まれ持った可愛い声質が生きるように正統派アイドルの歌い方を意識しているようです。
※指原さんと松浦さんとの類似はAKB48のファンの方がすでに感想をネットに書き合われていたことなので、私が初出ではありません。

指原さん自体は元・モーニング娘。の保田圭さんを目標にしているそうです。中学生時代に吹奏楽部のトロンボーン奏者として県大会で金賞を受賞。楽器演奏の素養はAKB48の中では高いと言えそうです。

松浦さんを意識して忠実に再現しようという意識は感じますが、単なるモノマネではなく指原さんらしい要素も盛り込まれています。

  • 本家本元へのリスペクトを持ちつつつ、単なるモノマネではいけない。
  • しかし本家がだれか・何かわかるように崩しすぎてはいけない。
  • 似ているけれども微妙に違う。
  • 微妙な違いをどれだけ「気が効いているな」と思わせられるのか。

それが「本歌取り」が含んでいる面白さではないかと私見では思っています。
※アカデミックに「本歌取り」を捉えると私の受け止め方はずれているのかもしれません。

>>村上総裁はどこで「本歌取り」しているのか、については「HKT48指原莉乃さんと村上総裁の意外な? 文学性(後編)」に続く

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編集履歴:2011年6月16日に秋元康プロデューサーが指原莉乃さんの恋愛報道の処分としてAKB48からHKT48の移籍を命じたと報道されました。そのため、題名の変更と画像の追加を行いました。2012.12.3.0:50 題名を「[パクリ? の日本文学]第2章 HKT48指原莉乃さんと村上総裁の意外な? 文学性(画像追加あり)」から「HKT48指原莉乃さんと村上総裁の意外な? 文学性(画像追加あり)」に変えました。2013.12.28 23:32 記事の後半を別記事として独立させました。題名を「HKT48指原莉乃さんと村上総裁の意外な? 文学性(前編)」に改めました。

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