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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

うつ病者のご家族へのサポートを始められたキッカケとは -その道のプロ・砂羽美佳さんに伺いました-

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はじめに

IT業界にいるとほかの業界に比べてうつ病経験者が多い気がしませんか?

あくまでも上記の疑問は片岡の主観ですが、過去の職場でも同僚がデスマーチのプロジェクトに放り込まれてしまってうつ病になられたなど、さまざまな理由でうつ病になってしまう方を職場で自然に見かけるなあと感じていました。

うつ病になられた同僚の方などはみなさん、見た目は明るくても仕事に対して真面目で一生懸命な方が多かったです。いいかげん、てきとーという言葉が当てはまらなそうな印象がありました。

「もう限界だ!」と思うまでトコトン頑張られるエライ人がうつ病になりやすいのかも?と思い、頑張った人がつらい状況になるのも残念だし何とかならないものかなあと思っていました。

そうしたらたまたま教育の講座でカウンセラーの方と知り合うことができました。

「そうだ!うつ病や摂食障害など、誰もがなる可能性がある病気とどう向きあったり予防すればいいのか。自分の家族など身近な所にいる人がそのような状態になった場合はどうしたらいいのか伺ってみよう。」

ご無理を承知でお伺いしたところ、なんとカウンセラーさんからインタビューのOKをいただけました。ありがたいことです。

そこでまずIT業界に多い(と私が感じている)うつ病の話からお伺いし、摂食障害などその他の大事なお話も伺っていこうと思います。

回答者はカウンセラー・砂羽美佳さん

今回、インタビューにお答えしてくださったのは砂羽美佳(サワミカ)さんです。

NPO法人 フリースペースタンポポで摂食障害、閉じこもり、不登校、対人関係、家庭不和、育児の悩み、うつ、発達障害児と、その周りの家族の方などへのカウンセリングをされています。都内の小学校で、特別支援教育支援員もされています。

参考:NPO法人 フリースペースタンポポ

記事が長いと読みにくいのもありますので、まずなぜうつ病のご家族のご支援を始められたのかを伺ってみました。砂羽さんへのインタビューは数回にわけて続ける予定です。それでは第一回目は以下の質問からスタートです。

質問:うつの御家族へのサポートを始められるきっかけは何でしたか?

片岡: 「うつの御家族へのサポートを始められるきっかけは何でしたか?」

砂羽さん:
「きっかけは、新聞の投書です。うつ病者のご家族の方からの投書だったのですが、それに対する反響がものすごく、世の中にはこんなにも、うつで苦悩を抱えている人が多いのだと驚きました。

私の周りにも、うつを抱えている方が何人かいらっしゃいます。ご本人はもちろんですが、ご家族の方も、頼る先も相談場所もなく、自らの気持ちを吐き出すことすら出来ずに、全てを抱え込んで、今にも潰れそうに苦しんでいる。

私は以前、摂食障害だったため、現在は親子で摂食を中心にしたカウンセリングを行っているのですが、この摂食障害という病気も、とても家族を巻き込む病気なんです。摂食障害者は、家族を意のままに動かしたがる傾向があります。(無論本人にその意識はありません)

でも、良かれと思い、子どもの要求に奴隷のように従っていると、当然のことながら、親にもストレスが溜まってくる。そうすると子どもは、敏感にそれを察知するのです。

受けれてもらうどころか、むしろ疎ましく思われている自分に気づき、ますます状況が悪化する・・・ そんな負のスパイラルを、何度も見てきています。

うつも同じ。家族が、うつ病者に振り回されていると、自分が家族の幸せを奪っていると感じ、本人はますます罪悪感に陥ってしまう。

大切なのは、家族も自分軸をしっかり持つこと。楽しんだっていいんです。自分にパワーがなければ、家族にパワーを分け与えることなど出来ません。

摂食親子の負のスパイラルを何組も見てきた私たちなら何かお手伝い出来ることがあるのではないかと、考えうつ病家族の心のケアを、スタートすることに致しました。

また、本当は、発達障害が起因となっている、対人関係の困難が原因なのにそこを見過ごされ、投薬治療などによりうつが長引いているケースも少なくはありません。発達障害に関する知識を持ったスタッフがいることも私たちの強みだと考えております。」

>>うつ病からご本人も回復するために -その道のプロ・砂羽美佳さんに伺いました-」に続く

追記

2012.10.20 23:27 見出しと前の次の記事へリンクを追加しました。
2012.11.30 21:52 題名を「[その道のプロに伺ってみました] うつ病などのケアについて 砂羽美佳さん 第1回」から「うつ病者のご家族へのサポートを始められたキッカケとは -その道のプロ・砂羽美佳さんに伺いました-」に改めました。

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