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グローバル化する中で日本人はどのようにサバイバルすればよいのか。子ども×ICT教育×発達心理をキーワードに考えます。

うつ病からご本人も回復するために(続編) -その道のプロ・砂羽美佳さんに伺いました-

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はじめに

前回、カウンセラーの砂羽美佳さんにIT業界に多い(印象を受ける)うつ病の方・ご家族へのへのケアについての中から「どうしたらご本人も回復していけますか。」を伺ってみました。今回はその続きです。

質問:どうしたらご本人も回復していけますか?(続き)

砂羽さん:
うつ病の人には、「頑張れ」という言葉が禁句だということは幅広く知られていることだと思いますが、今の、ありのままのその人を、受け止めてあげることが、大事だと思います。

例えば、どんな話も、うんうんと聞いてあげること。 彼らは、別に助言を求めて話をしているわけではないのです。

ついつい私たちは、自分の意見を述べたり、善悪の判断を、つけたくなったりしがちですが、そんなことを、彼らは望んでいるわけではないのです。

それよりも、ただひたすら、受け止めてあげること。「感情を聞く」なんて表現をしますが、「そうか、それは辛かったね」などと、気持ちを寄り添わせる言葉をかけてあげるとなおいいと思います。

また、「必要以上に心配しすぎない」ことも、大切です。気にかかるのは当然のことと思いますが、腫れ物に触るように接したり、必要以上に過保護になるのは、本人の不安感を、ますます煽るだけです。

なるべく、今までと変わらないように自然に接すること。 それでいて、さりげなく、いつも見守っていることを伝えること。

例えば、会社の同僚が、うつで休職している場合などは、時たまメールで「いつでも待ってるからね」と伝えるだけでも、ああ、自分は帰れる場所があるのだと、ホッとさせてあげられるんじゃないかと思います。

家族にうつ病者がいると、どうしてもその人中心の生活になってしまうと思いますが、うつ病者が一番見たくないものは、自分のために、沈んだ生気のない表情をしている家族の顔です。

支え続けていくためにも、自分の楽しみや、ストレス解消も、しっかり確保しておく。なかなか難しい線引きですが、「振り回されすぎない」ことが、キーだと思います。

>>「摂食障害について教えてください -その道のプロ・砂羽美佳さんに伺いました-」に続く

追記

今回、インタビューにお答えしてくださったのは砂羽美佳(サワミカ)さんです。NPO法人 フリースペースタンポポで摂食障害、閉じこもり、不登校、対人関係、家庭不和、育児の悩み、うつ、発達障害児と、その周りの家族の方などへのカウンセリン グをされています。都内の小学校で、特別支援教育支援員もされています。

参考:NPO法人 フリースペースタンポポ

追記

2012.10.20 23:20 見出しと前の記事・次の記事へのを追加しました。
2012.11.30 21:57 題名を「[その道のプロに伺ってみました] うつ病などのケアについて 砂羽美佳さん 第3回」から「うつ病からご本人も回復するために(続編) -その道のプロ・砂羽美佳さんに伺いました-」に改めました。

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Comment(2)

コメント

山田一雄

読者の迷惑や人権を無視してまで売ろうとする記事や雑誌。弱者イジメばかりの雑誌。それが鬱病患者を増やしているのです。

片岡麻実

山田さま
はじめまして。コメントをありがとうございます。
メディアがどこまでうつ病患者を増やしているのかは数字などのデータでは実証できないことですが、ご意見は受け止めておきますね。ありがとうございました。

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