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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2008年6月30日 »

少し前の話になりますが、幕張メッセで開催されている「INTEROP TOKYO 2008」に参加してきました。今年の入場者数は149,760人と昨年より約8,000人減ったもののIT関係者の間では非常に人気のある展示会です。

昨年と比べて、注目度が高かった出展としては、商業施設や交通機関の社内などの自宅以外のディスプレイに広告を配信するデジタルサイネージ(電子看板)です。NTT持株会社は、INTEROPの時期に「デジタルサイネージ(電子看板)のメディアとしての価値を高める配信管理技術を開発」の発表をしました。その技術のポイントは、

配信管理統合化技術
デジタルサイネージの設置場所や人の集まる人の属性に合わせて適切な広告コンテンツを検索、スケジューリングして配信

広告効果測定技術
広告効果を客観的に測るためにディスプレイの前に何人くらいの人がいるかを画像処理で推定

というものです。

「デジタルサイネージコンソーシアム」が設立され標準化等の議論が始まっており、技術の進化、そしてNGNによる最適配信等により、今後多くの分野での活用が期待されます。

本来デジタルサイネージとは、“自宅以外のディスプレイ”というコンセプトなのですが、「デジタルサイネージとTV端末向けコン宅センターを融合」という展示がありました。

digital 

自宅のテレビにデジタルサイネージのコンテンツを流し、自分の興味があるコンテンツが出てきたときに、テレビをタッチし、コンタクトセンターに問い合わせをして自分のほしい商品を注文するという仕組みです。

最近の傾向としてパソコン等の利用が増え、テレビの「ながら見」というようにあまり真剣にテレビを見ないケースも増えてきました。しかし、テレビはリビングの一番中心に設置されているケースが多く、家族の中では主役の存在はこれからも変わらないでしょう。

デジタルサイネージの技術の進歩により、人の属性や設置場所によって最適な広告配信管理が技術的に可能になった昨今。自宅のテレビにデジタルサイネージのようにリコメンド情報を流せるようになれば、テレビ広告のあり方も大きく変わるのではないかと感じているところです。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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