CodeGearの2007年10大ニュース
昨年に引き続きCodeGearの10大ニュースを、CodeGearの日本語Webコンテンツ数の推移と併せて紹介します。昨年は、CDNだけだったのですが、今年に入って、日本語Webサイトが立ち上がり、一気にコンテンツ数が増大しています。
① 2007年キックオフミーティング |
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2007年は、本社でのキックオフミーティングで始まりました。旧知の人もいましたが、CodeGearになって新たに加わった人たちと知り合い、今後の展開について話し合いました。新しく展開する製品計画についても、ここで詳しく知ることになったわけで、Delphi for PHPなどといった、このあと登場してくる新製品も、この時点でお披露目されています。 |
② Delphi 2007 for Win32発表とデベロッパーキャンプ |
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CodeGearの方向性として、ネイティブサポートの継続を明確に打ち出した製品です。Javaや.NETなどのマネージドコードはたしかにエンタープライズの分野に浸透していますが、やはりネイティブを使い続ける分野も健在。そういった市場を引き続きサポートしていこうという考えです。 |
③ ビデオ公開とオンラインイベント |
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3月に開催したデベロッパーキャンプから、一部のセッションのビデオ公開を始めました。実際に足を運んでいただくイベントには、時間的、地理的制約がありますから、それをいくらかでも緩和できるのではないかと思っています。その後技術的にもいろいろ改善しまして、より見やすいビデオでの公開になっています。また、3月末に日本で初のオンラインイベントも実施しています。 |
④ CEO Jim Douglas就任と北京ミーティング |
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新たにCodeGearのCEOにJim Douglasが就任。現実的に、確実にひとつひとつ問題を解決していこうというタイプのようで、劇的な変化はないにしても、いろいろな懸案が少しずつ改善してきました。 |
⑤ CodeGear日本語Webサイトスタート |
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待望の日本語Webサイトのスタートです。これまでは、CDNというデベロッパーポータルで、限定的に日本語情報を提供するだけしかできなかったので、大きな進歩です。4月中旬から本格的にページを準備して、5月の連休中に公開という段取りでした。日本語記事数も、この時期に一気に増加しています。また、メールニュースもこの頃からスタートしています。 |
⑥ 日本語ニュースグループオープン |
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Webに続き、ニュースグループも本社のニュースグループに統合するかたちでオープン。双方向コミュニケーションの場を充実させる一歩となりました。特に、日本語の場合、バグ報告などのいくつかのサービスが英語限定で、使いにくかったり、日本固有の問題をレポートできなかったりと、ハンデがありましたので、このインフラは大きいです。 |
⑦ C++Builder 2007発表 |
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Delphi 2007に続き、C++BuilderもVista対応してリリース。日本では、特に依然としてC/C++の需要が高いので、C++と冠した製品名の商品は大変重要です。特にC++Builderは、DelphiやVisual Basicと同じようなビジュアルRAD手法による開発が可能なネイティブC++処理系としてはほぼ唯一製品といってよいでしょう。こうした点は、もっと訴求していかなくてはなりません。10月には、C++コミュニティの重鎮 Alisdair MeredithがC++製品のプロダクトマネージャに就任しC++にフォーカスした活動を開始しました。2009年の展開が楽しみです。 |
⑧ デベロッパーキャンプ・イン・大阪 |
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CodeGearとしては初めて、ボーランドとしても、ものすごく久しぶりの関西でのイベント/セミナー。ぜひ毎年やってほしい、という声もいただきましたし、大阪に本拠を置くパートナーのミガロさんとの協業も深まっています。東京開催も、小さいところから始めましたし、継続することで徐々に盛り上げていければと思っています。 |
⑨ Ruby開発環境3rdRail発表 |
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まずはファーストバージョンのお披露目、というところですが、無事、Ruby開発環境をリリースしました。これからの市場であるRuby、そしてRuby on Railsに対して、ツールも進化しつつフォローしていければと考えています。ちなみにこの製品名については、「どういう意味?」と盛んに聞かれましたので、あらためて、こちらを紹介しておきます。 |
⑩ Delphi Hour in Tokyo |
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最後は、デベロッパーキャンプに併せて開催したリアル+バーチャルイベント。Delphiの将来について予定時間をオーバーして議論がなされました。我々としては、このような場を多く提供することで、日本のコミュニティも世界につながっていて、ツールの将来に影響を与えているんだ、ということを実感していただければ、今後の活動に対して、我々も、ユーザーの皆さんもプラスになるのではないかと考えています。 |
ところで、この一年を振り返って、知らず知らずのうちに、ごく普通の日常へと変化したように感じます。社内でもごく普通に年末を迎えようとしているみたいです。
年の初めには、まだWebもありませんでした。ユーザーの皆さんが自由に意見したり、質問する場もありませんでした。製品ナレッジベースも、蓄積する場がありませんでした。それが、現在では、ごく普通のものとしてそこにあり、ルーチンワークの一部として普通に使っています。
このことは、大きな進展であり成果だと思いますが、同時に、次のステップ、つまりもっと突っ込んで内容の議論を行う段階に来ているのだと思います。そういう意味では、まだまだ、普通の日常といって、安心していてはいけないのですね。