U-22プログラミング・コンテストの一環、川越の森でワークショップを開催
Delphiは今年22歳なんだそうだが、そのDelphiよりも後に生まれた若い世代を対象とした「U-22プログラミング・コンテスト」が、8月24日の応募締切に向け絶賛展開中だ。
今回、その一環として、VR技術で有名な株式会社フォーラムエイトさんと共同で、学校向けのワークショップを実施した。この試みは今月、来月と続くが、先週末の土曜日が、華々しい「第1回」の開催ということだ。第1回目ということなので、自分も野次馬がてら同行してみた。
会場は、東洋大学 川越キャンパス。東武東上線の鶴ヶ島駅から少し歩くと、緑豊かなキャンパスが見えてくる。「スズメバチ注意」というおっかない張り紙を横目で見ながら緑の遊歩道を歩く。
ワークショップ会場は、ご覧のような円卓型にPCを並べた壮観な部屋。ここに20人以上の学生が集まり、Delphiの基礎とUC-win/RoadによるVR体験、さらにはUC-win/RoadのDelphiプラグインの開発手法を学んだ。
Delphiを用いれば、アイデアをすぐにカタチにできるし、見た目的にもカッコいいアプリをサクサク開発できる。コンテストにはもってこいのツールだ。実際のところ、JavaやC#、あるいはスクリプト系の言語を学んでいく場合でも、型システムが厳格で、オブジェクト指向、構文がクリアなネイティブコンパイル言語であるDelphi(Object Pascal)を用いる利点は大きい。
ワークショップは短い時間ではあったけれど、Delphiに興味を持ち、創造力を刺激された学生がいたことは大きな収穫だ。こうした活動は、若いDelphiファンを作っていくための一歩だと考えているが、同時にもうひとつの隠れテーマがある。
今回、経験やスキルの異なる学生が多数いたことで、講師サイドは、なかなか説明に手間取った。実は、我々、ある程度の共通知の中で物事を説明する癖がついている。単に知らない知識を追加していくだけであれば、言葉を重ねることで理解を促すことができるが、基本概念を共有していない人に対して、言葉を重ねて理解させることは大変困難だ。
幸いなことに、触ってすぐに結果の出るDelphiなら、その場で体験してもらうことができる。言葉で理解するのではなく、体験させて理解させる。そういうプロセスを通して、新規顧客向けのプレゼンスキル、デモスキルも高めてもらおうと考えている。
なかなか第1回は苦労したようだが、これもより高いスキルを身につけるためのよい経験だとほくそ笑んでいる。