リアル+バーチャルイベント実践記
昨日、「Delphi Hour in Tokyo」と銘打って、第7回 CodeGearデベロッパーキャンプのBOFセッションであり、かつネットから参加できるバーチャルのイベントを実施しました。
純粋なバーチャルのみ、ウェビナーのたぐいは経験していましたが、リアルとバーチャルの融合ははじめてです。予定の1時間半をちょっと超えるぐらいの時間、いい意味でのハプニングもあり楽しんでいただけるイベントになりました。
このイベントのバーチャル側では、Interwise社のWeb会議システムを使っています。イベントに参加すると、図のようなウィンドウで、スピーカーのデスクトップ、つまりは、リアル会場のスクリーンに投影されている画像を見ることができます。
音声は、スピーカーも含め、出席者がPCのマイクを使って流すことができます。ただし、時差があるので、エコーしてしまうことがあるので、「皆さんミュートにしてくださいねー」とあらかじめお願いしています。
さて、リアルとバーチャルを融合するために、会場の音声はミキサーで1本にしてスピーカーのマイク端子から入力しています。こうすることで、会場のスピーカーから流れている全部の音声をバーチャルの人も聞くことができるわけです。
イベントは、Q&Aを中心に進めました。舞台には、私とDelphiプロダクトマネージャのNick Hodgesの2名、一番前の席に通訳さんが座っています。日本だけでなく、海外から参加される方もいらっしゃるので、英→日の翻訳だけでなく、日→英の翻訳の音声も流します。
会場では、挙手していただいて質問を受けましたが、バーチャルでは、「メモ」機能を使って、私にメッセージを送っていただくようにしました。会場でトークをしながら、チャットしているような感じですね。進行を考えながら、メッセージを読みながら、応答しながら、会話に入って、と結構マルチでこなさなければならないのですが、通訳が入るため実質2倍時間がかかるので、それほど大変ではありませんでした。日本語だけでやるときには、アシスタントがいないと難しいですね。
リアル会場では、議論がどんどん進んでいきますから、バーチャルの人がそれにタイムリーで加わるのは難しいです。しかし、進行側が、適宜バーチャルの質問や反応をからませたり、ささいな応答でも会場に紹介していくと、双方向性が体感できて、大変面白くなるようです。実際、盛り上がってきたのは、バーチャルのコメントを紹介し始めてからでしたからね。
イベントの展開や、質問の受け方などは、基本的に進行側が仕切りますから、完全な双方向というより、ラジオに似た身近さ、のようです。今回はプレゼンの画像しか流しませんでしたが、製品のデモなんかも、かなり詳細に配信できます。デモを交えて、ディスカッションなんて展開も面白そうです。