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男性社員1年育休をとる7:シナリオ通りいかない会社経営その2

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2010年1月から始まった翻訳事業部のAさんの育休。Aさんの復帰を待っているうちにずるずる売上が下がる悪い事態に。まさかの22%ダウン。Aさんの復帰を待ってと思っていたが、秋から復帰予定だったAさんの子供がまさかの保育園入れずで、復帰の時期も決まらない。(兄弟がいるから入れるだろうとAさんも私も甘く考えていた)

とうとう経営者としてお尻に火がついた。育児休暇中のAさんを言い訳に1年近くも判断を先送りにしていた自分自身に心底嫌気が差したのだ。悩んだ挙句に私が出した結論はAさんの上司であった制作部長のCさんを営業にポジションチェンジすることだった。2010年の12月頃のことだ。


・Aさんの復帰時期が未定で、Aさんの都合に会社の方針を合わせることが危ないこと
・営業をアサインしてもすぐさま売上は上がらないだろうが、新規顧客開拓に関する方針を決めたいので、できるだけ早く動き出したいこと
Cさんのキャリアパスを考えたときに営業を経験することはよいこ
・Aさんには戻り先を必ず用意するので、復帰ポジションが営業じゃなかったとしてもAさんなら理解してくれるだろうこと
などを理由にあげたと思う。

当時の翻訳事業部長は難色を示した。
Cさんは制作部長になったばかりでまだ実績も出していないのに営業にするのはいかがなものか?
・Cさんは営業の経験がない。マネージャーに昇進したばかりの彼に恥をかかせることになりかねないし、彼の自信をなくしかねない
・Aさんの気持ちはどうだろう?モチベーションダウンにつながるかもしれない
・理由はわからないが売上が上昇傾向にある。Aさんを待って間に合うのでないか?

Cさんの意見も聞き、Aさんとは電話で話し、翻訳事業部長とも何度も話した。
そして、できるだけ早くCさんを営業にすること、Aさんが戻ってくるタイミングで会社の事情にあわせてAさんの職種を決める(営業かプロジェクトマネージャーか)ことにした。

今いるメンバーで今ある状況に対応すること、そしてそれは二人のキャリアにとってマイナスにならない、という経営判断をしたということだ。

翻訳事業部長は人情派でありながら、冷静な人だった。
当時は私の判断の方が絶対正しいと思っていたが、結果を知っている今から振り返ると私の判断のほうが分が悪い・・・(汗)

というのも、この判断をした直後に大型案件を受注し、Cさんをそのプロジェクトに張り付けざるを得なかった。Cさんをやっと営業職にチェンジできたのはなんと、4月になってから。
そして、Aさんも4月の中旬に復帰したのだ。結局Aさんはプロジェクトマネージャーとして復帰した。

7.そもそも、うちの会社が1年後どうなっているかわからないぞ?去年は創立以来初めて減益減収だった。まさか、彼が戻ってきた時にさらに業績が悪くて、仕事がない・・・なんてことにはならないよな?

は、なんとか回避出来たが、Aさんのシナリオ通り(自分の後任のプロジェクトマネージャーは正社員で雇い、自分は営業で復職する)にはいかなかった。
せっかく彼が経営者視線で考えてくれたシナリオ通りに、会社の経営がいかなかったことを申し訳なく思った。

さて、今振り返っても、どう体制を整えるのが正解だったのかはわからない。

結果論で言えば、4月には結局Aさんが戻ってきたのだから、Cさんを制作部長のままにして、Aさんに営業として戻ってもらえばよかったのかもしれない。理由は明確ではないが、売上は復調したのだから。結局半年後の、2011年9月期(アークコミュニケーションズは9月決算)の翻訳事業の売上は前年比140%、Aさんの育休前から比べても伸びた。(もちろん、Cさんの営業としての功績も大きい)

または

Aさんが育休に入ってすぐにCさんに営業に代わってもらえばよかったのかもしれない。
Aさんが育休に入った1月には既に売上が下降傾向だったのだから、その時点で手を打てば2010年9月期に22%も売上が下がらなかったかもしれない。(だが、プロジェクトマネージャーの補充はどうするのだろうか??)

こう書いてみたが、レバタラを話しても仕方ないことだ。

事実としては、あれから4年たった今、翻訳事業部は売上もスタッフ数も増えた。
そして、Cさんはその後キャリアを重ね、現在は翻訳事業部長を務めている。
今ある状態は当然過去に取った選択肢ゆえだ。

さて、それでは復帰後のAさんのキャリアはどういう具合だったのだろうか?


P.S.
しかし、Aさんが予定通り子供を保育園に入れることが出来たらこんなに右往左往しなかったことだけは確かなので、保育園入園待機問題、本当に何とかして下さい!!!(と、国に訴えたい)

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