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今更ですが入社式のご挨拶:「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」

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今年は過去最大3人の新卒を受け入れた。海外の大学を卒業した1月入社のAさんは既に働き始めていたが、4/1の入社式は一緒に。なんと日本人は3人中1人で少数派!

***********入社式での社長訓示から*****************************

Aさん、Bさん、Cさん、入社おめでとうございます。

既に、お三方とも学生インターンなどで社内でお仕事をしていただいてはおりますが、今日この日に、皆さんをお迎えできて大変嬉しく思っております。また、今日はAさんのご両親もオンラインで入社式にご参加くださっており、大変嬉しく思います。社員を代表してお礼を申し上げます。

さて、皆さんの入社にあたって、会社の理念への私の思いをお話します。

アークコミュニケーションズのミッションステートメントは「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」です。

このミッションステートメントに行きついた私の原体験は、ノースウェスタン大学のケロッグビジネススクールでのことでした。
ビジネスのことをもっと学びたくて、米国のビジネススクールに通ったわけですが、授業で学ぶことが、「これ、既に日本の企業でおこなわれていることだな」と言うことが当時は実に多かったのです。
そして、それが米国では知られていないことを、大変悔しく思いました。
日本企業の素晴らしさをアメリカ人はもちろんのこと、世界中の人にもっと知ってほしい、そう強く感じたのです。

しかし、日本に帰ってみて気づいたことは、日本人である私ですら知らない日本企業の魅力がまだまだたくさんあるということでした。
例えば、弊社の顧客である、ベアリングを製造するD社。普通は玉が入っているただの筒状なのに、玉がなくても摩擦や劣化がない不思議なベアリングを日本で初めて開発しました。玉がないから超軽量で、車の重さを減らしたり燃費を向上させたりするスグレモノです。(ベアリングが何かわからない方はググってみてください)

こういう知られていないけど世の中を支えている凄い会社にもっと光があたってよい、と私は思います。
そういう凄い会社では社員も使命感をもって働いています。もっとも使命感というのは第三者の私が言っているだけで、当のご本人は当たり前のこととして、日々淡々と仕事をなさっています。そんな彼らの思いがもっとわかりやすく伝わってもよいと思いませんか?

アークコミュニケーションズはこのようにお客様の思いや本質をわかりやすく世界に伝える努力を日々行っています。世の中はどうしてもメジャーなものが目立ちやすく、マイナーなものは埋もれがちですが、そういうものも、広くわかりやすく私たちが伝えることで、世界中の人が一人一人より最適な判断をし、幸せな生活を送れるようになると思いませんか?

さて、そんなミッションステートメントを掲げるアークコミュニケーションズで働いてくださる新入社員のAさんとBさんとCさんに期待をすること。それは、会社理念にある5つのバリューを実践していただくことです。今日はその中で一番皆さんの成長につながり、社会の変化につながると思っている「Proactive」についてお話します。

Proactive 「積極的に」とか「率先して」と訳されることが多いのですが、反対語のReactiveから考えると、その真意が伝わりやすいかもしれません。
発生した状況に対して反応するのがreactiveですから、望ましい状況を主体的に作るような行動をするのがproactiveです。

「先を見据えて能動的に行動する」ということです。

ではどのくらい先を見据えるのか?AIが物凄い勢いで進歩する中、そんなに簡単に未来を見据えることはできません。
まずは3手先から始めましょう。
自分が何か行動をする、そうしたら相手が何かリアクションする、そうしたら自分は何をするのか?そこまで考えて、最初の一手を打ちましょう。

えっ、そんな簡単なこと?と思われるかもしれません。いえいえ、実は簡単ではないのです。相手が何かリアクションしたら、そこで初めて考えて、3手目を行動することが実は多いのです。

これからの世の中は見通せないことが多い。そういう中で、失敗を恐れず判断し3手先を考えた行動を続けることで自分を取り巻く環境を変え、自分の幸せも、相手の幸せも、ひいては社会の幸せも増やすことができると思っています。

ぜひこれから、私たちと一緒に「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」ために、Proactiveに行動していきましょう。

このたびはご入社おめでとうございます。

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2年前に新卒だった社員に「大里さん、またConnecting the dotsの話をするんでしょう?」と言われた。(ほんとはそうしたかった)2年前の私の挨拶を覚えてくれている彼に感謝。

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