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北朝鮮のミサイル?は、日本海と太平洋に落下したようです。

一週間遅れですが、デジタル一眼レフネタです。私のデジタル一眼レフは、コニカミノルタαSweet DIGITAL(以下αSweet)です。

αSweetは、2005年にコニカミノルタから発売されました。上位機種のα-7 DIGITALに続く、コニカミノルタの2機種目の入門用デジタル一眼レフカメラです。当時はまだデジタル一眼は高嶺の花で、割高感がありました。αSweetがレンズセットで10万を切ったのを見て、2005年の年末に「安くなったなあ」と思って買いました。その前に買った一眼レフは1990年頃のフィルム時代のキヤノンEOSなので、私としては15年ぶりの2台目一眼レフです。

フィルムカメラ時代のミノルタαシリーズは、オートフォーカス一眼レフの伝説になったカメラでした。同じコニカミノルタのコンパクトデジカメA-200を使っていたこともあって、コニカミノルタにいいブランドイメージを持っていたことが、αを選んだ理由の一つです。

残念ながらその翌月の2006年1月19日に、コニカミノルタはカメラ事業から撤退することを発表しました。カメラ事業を引き継ぐことになったのがソニーです。発表の時点では、「2006年3月末にデジタル一眼レフカメラシステムの一部資産をソニーへ譲渡する」とされていて、何がソニーに引き継がれるのか、ソニーが今後どうしていくのか、全く不明でした。

この発表でαユーザに動揺が走りました。古くからのαユーザの中には、αのカメラ資産を売り払って、キヤノンやニコンに行った人がいました。一方、それまで人気がなくて底値だったαのレンズが品不足になって、一気に店頭から消えました。レンズの中古価格は急騰しました。

私は業界大手のメーカーに素直に従うのをヨシとしない、チャレンジャーな性格です。コニカミノルタの在庫処分で出荷されたレンズを探して安く買い集めました。さらに、αの輸出バージョンであるDYNAXブランドのレンズを、米国から個人輸入して揃えました。一時は手元に20本以上のレンズがありました。その後、使わないレンズを処分していった結果、今は28mm F2.0、50mm F1.7、28-75mm F2.8が中心です。この3本は私が持っている中でもお気に入りのレンズで、ソニーブランドでは再販されていません。(28-75mm F2.8はタムロンのOEMという噂で、タムロンの同等品は今でも買えます)

その後、ソニーはαシリーズを今後も開発していくことを正式表明して、ソニーブランドの最初の機種となったα100を発売しました。今は、α100の後継機種のα200、液晶で確認しながら写真を撮れるα300/350、上位機種のα700、フルサイズのα900など、充実したラインナップです。ソニーは立派な一眼レフメーカーになりました。

これからの一眼レフ市場がどうなるかは、私は静止画と動画の融合にあると考えています。

コンパクトデジカメから一眼レフにステップアップした普通のユーザの一番の驚きは、「なんで液晶を見ながら写真を撮れないのか」だったそうです。古くからの写真のマニアにとって、ファインダーを覗かずに写真を撮るのは邪道かもしれません。私はコンパクトデジカメで、パナソニックのFZ-2、コニカミノルタA-200と、EVF(ファインダーが小さい液晶になっている)の機種を使って来たので、その不満はよくわかります。

この不満にオリンパスに続いて早い時期から応えたのが、ソニーでした。α300と350は、液晶フルオート機の位置づけです。背面の液晶を見ながら撮影できます。ファインダーに顔を押し当てて化粧が崩れるのが心配な、女性ユーザに好評のようです。足下にいる猫を下からアップで撮る時も、地面に這いつくばらなくてもいいので、服が汚れません。

最近の一眼レフの新機能のトレンドは、動画撮影です。

コンパクトデジカメでは、ずっと前から液晶ファインダーと動画撮影が当然の機能です。古くからの写真マニアが引退していく一方で、こだわりを持たないコンパクトデジカメユーザが一眼レフ市場に入ってきます。動画撮影機能は、さらに普及すると思われます。

動画一眼レフカメラにステレオマイクが付くのは、時間の問題でしょう。一眼レフの交換レンズが使えるビデオカメラがあれば、おもしろい商品になりそうです。最終的に一眼レフデジカメとビデオカメラは、高度な形で融合してくると考えます。普通のユーザが、子供の運動会にカメラとビデオの2台を持って行かなければならない必然性はありません。

デジカメの基幹部品であるCCD/CMOSを自社生産できて、ビデオカメラと一眼レフの両方を商品化しているメーカーは、キヤノン、ソニー、パナソニックの3社です。これからは、この3社が台風の目になると考えます。キヤノンが4月下旬に発売するEOS Kiss X3は、フルHDの動画撮影ができるデジタル一眼レフです。ソニーからも対抗機種が出てくるでしょう。

そろそろカメラ本体を買い換えてもいい時期だと考えています。αのレンズ資産を考えると、私は、次はソニーです。

テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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