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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

十年一日の仕事をしていると取り残される話

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弊社の名刺はこれまでずっと同じところ(以下、A印刷とします。)にお願いしてきました.株式会社になる前の個人事業主時代を含めると8年以上のお付き合いです。「続:名刺は裏まで使え」でご紹介したように、裏面に宣伝を兼ねた印刷を入れてあります。

A印刷は私が自分で作ったパワーポイントからデータを起こしてもらったり、字句や画像の細かい差し替えを対応してもらったりで、ずいぶんお世話になりました。印刷の品質や納期に不満はありませんでした。

ただ一つの課題は、価格でした。A印刷は両面4色カラーで100枚5,500円でした。200枚、300枚とまとめて発注しても単価はあまり下がりません。人に会って名刺を出す度に50円玉を渡しているようなものです。銭形平次の気分でした。

単価の高い名刺代は弊社の経費の中では目立つ存在で、会計事務所から指導を受けることもありました。

このところの社業拡大で名刺が出て行く数が増えたこともあり、4月で新年度気分になったのを機会に、名刺コスト問題(笑)解決に着手しました。

まず、日経新聞の広告で以前から名前を知っていたプリントパックにお願いしてみました。データはプリントパックのサイトで配付されているテンプレートを使って自分で作りました。

今回は試しということで、一番安い上質紙180kg・7営業日コースにしました。両面4色で100部2,950円です。1枚あたり30円以下です。これだけですでに4割以上のコスト削減になります。プリントパックは200部で3,080円、300部で3,200円とほとんど変わらない値段ですので、まとめて発注すれば単価はさらに大きく下がります。

のんびり待つこと約10日で名刺が配達されました。

A印刷の名刺と比べると、プリントパックの上質紙180Kgは少し薄くてベージュがかかっています。ロゴのブルーが気持ちより赤みがあるような気がしましたが、印刷のできあがりは全く問題ありません。もともとロゴのブルーはA印刷とやり取りして細かく調整してもらったものです。データの一発印刷でここまでできればOKとします。

プリントパックのできが予想以上によかったので、他の会社も試してみることにしました。

次にお願いしたのは、東京カラー印刷です。紙はちょっと贅沢してマットコート220kgを選びました。真っ白な厚手の紙です。プリントパックと同じデータでそのまま印刷しました。100部と200部で値段の差が少ないため、今回は200部発注することにして、8営業日コースで2,680円になりました。東京カラー印刷は初回から使えるポイントが1,000ポイント付いていて、1,000円値引きになりました。200部で1,680円、1枚あたりわずか8.4円です。従来の85%OFFの大幅なコストダウンになります。

再びのんびり待つこと約10日で名刺が届きました。

マットコート220kgはA印刷のものより厚みがあり、白さが目立ちます。ほどよい高級感があっていい感じです。ロゴのブルーはプリントパックよりさらに赤く、紫ぽい感じです。印刷のできあがりは全く問題ありません。

2社にお願いした結果、満足のいく名刺を安く印刷できることがわかりました。ロゴのブルーの色合わせは、次回以降のデータで調整していくことにします。色校正の手間や費用を考えると、校正無しで印刷してしまって次から修正していく方が安上がりになります。

今後は2社のどちらかに名刺の印刷をお願いすることに決めました。たいへん残念ながらこれまでお世話になってきたA印刷にお願いすることはないでしょう。

自社の業務に重ねて考えると、同じ仕事を同じやり方で続けていると、他社との競争に負けて売上がなくなることがあるのだなあ、ということを思いました。

「強いものが勝つのではない。 最も早く変われるものが勝つのだ。」ということでしょうか。

※上から、A印刷、プリントパック、東京カラー印刷。青~紫の再現が不得意なデジカメ写真だと差はほとんどわからないですね。

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