« 2008年6月8日

2008年6月9日の投稿

2008年6月10日 »

いつの間にかサマータイムが法律で決まりそうです。

自民、民主、公明、国民新各党議員らの「サマータイム制度推進議連」は22日、夏季に時計の針を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度を導入する法案を今国会に提出すると決めた。

2007年8月の「地球温暖化対策に関する世論調査」の結果では、サマータイム制度を導入することについて「賛成」が56.8%(「賛成」20.2%+「どちらかといえば賛成」36.6%)、「反対」が29.3%(「どちらかといえば反対」19.2%+「反対」10.0%)となっています。

56.8%が賛成ということで国民の過半数の賛同を得たと考えてしまいそうですが、私はこの手の調査結果をそのまま信用しないようにしています。アンケートは主催者やスポンサーに都合のよい結果になるように作るものであるからです。このような時はまず元ネタを確認することが重要です。

こちらにアンケート用紙があります。

<Q12 日本でサマータイム(夏時間)制度が導入されるとした場合、生活面でどのようなことが考えられますか。>の選択肢で、サマータイムのメリットと思われるものは9項目ありますが、デメリットと思われるものは3項目しかありません。公平を期すならば選択肢は同数にすべきでしょう。

また、<Q13SQb2 サマータイム制度に関して、どのような条件が満たされれば賛成できますか。>は、質問自体が導入を前提としています。こういう質問のしかたはどうでしょうか。

さらに調査対象者には、回答前に〔資料2〕(質問票の最後にあります)を読んでもらうことになっています。賛成した人はあくまでも「起床・就寝時間、労働時間がこれまでどおり」の前提条件付で賛成したのではないでしょうか。サマータイムで残業を含めた労働時間が長くなることは現時点でも心配されています。また、農林水産業では人間だけ時計を進めても動植物は合わせてくれません。ここでも労働時間が長くなることが予想されます。

このアンケートにも挙げられているサマータイムの効果とされているものが、実際どうなのかはこちらが参考になると思います。

私はサマータイムに反対です。

寝起きする時刻(体内時計)を勝手に動かされたくない、という個人的な理由が一番です。

好き嫌いだけでは話が進みませんので、別の角度から考えてみます。

もともと日本には時差があります。

時差があると言うと意外に思われるかもしれませんが、日本の東端の根室と西端の宮古島では経度で約20度の差があります。これを時間に直すと約1時間20分になります。緯度による差も考慮すると、夏至の日の出の時刻で2時間以上の差があります。つまりそれぞれの地方では、日本標準時刻に関係なく日の出・日の入りにあった生活リズムがすでにできているのです。

今議論されているサマータイム導入は、東京など都市部のホワイトカラー中心の発想としか思えません。地方分権の時代というのであれば、それぞれ地方の生活時間、すなわちローカルタイムを尊重すべきでしょう。

後編ではITから見たサマータイムを考えてみます。

テクネコ

« 2008年6月8日

2008年6月9日の投稿

2008年6月10日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
techneco
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ