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レースに興味のない方には、ただドライバーが車を走らせているだけに見えるかもしれません。

実際は、ドライバーとピットが無線で交信しているだけでなく、車体の各部のセンサーによって速度、燃料消費、ブレーキのかけ方、ブレーキパットなどの温度等が刻一刻とピットに送られています。

ピットでは各セクションの専門家がこのデータを見ながら、燃料給油のタイミングなどの作戦を立てて、ドライバーに指示を出します。つまり、ドライバーだけでなく、ピット全員が車を走らせているようなものです。

雨の富士スピードウェイでは、約1分30秒でサーキットを1周します。前後の車との間隔は数秒、時には1秒以下です。一方、ピットに1回入ると、作業時間と前後の減速を合わせて、30秒近くロスします。つまり、3分の1周くらい遅れてしまうわけです。

このため各チームではピットに入る回数を減らすだけなく、ピット作業を極限まで効率化しようと努力しています。タイヤを4本換えて燃料を入れる作業にかかる時間は約10秒です。普段、ガソリンスタンドでの給油やタイヤ交換を考えると、いかに早いか想像できるでしょう。

ドライバーは自分のプライドにかけて1秒でも早く走ろうとします。

今回もゴール直前のマッサとクビサの6位争いは、すごい迫力がありました。コース幅いっぱいどころか、その外側のセーフティーゾーンにまで何度もはみ出しながらの激走で、少しでも相手より前に出ようという執念が感じられました。
マッサが3度もピットインして、一時は最後尾になっていたことを考えると、不利な状況にも諦めずに地道に順位を上げてきた闘志には感動しました。

日本グランプリは年に1回しかありません。一瞬の失敗で次は来年になってしまいます。しかもチームのコンディションが、来年も同じように続くとは限りません。絶好調だったチームが、翌年は一転してドライバーや車の不調に泣くというのはよくあることです。

各セクションのプロ集団が、1秒でも早く走ることにこだわり抜いて、今のレースを勝つために全力を尽くすのがF1と言えるでしょう。

さて、自分も含めて振り返ると、日々の仕事で1分1秒にこだわっていることがあるでしょうか。

日常で1秒を意識することはほとんどないと思います。電車に乗り遅れて、目の前でドアが閉まった時くらいでしょうか。

「90秒あればサーキットを一周できる」と思うと、もっといろいろなことができそうな気がします。時間の使い方について考えさせられました。

余談ですが、ペースカーはAMGベンツだったようです。レースの約3分の1を先頭で走って宣伝効果は抜群だったのに、トヨタ車でなかったのが残念です。トヨタの富士スピードウェイでは、フルチューンされたレクサスのペースカーを見たいものです。

テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

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ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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