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最後に、個人的な2008年のニュースを書いておく。Blogが本来ライフログであることを思い起こす意味でもある。
(ちなみに、マイクロブログと呼ばれるTwitterなどのソーシャルウェブサービスも、Blogも、共にライフログツールである。ただし、Twitterがミニッツログであるのに対し、Blogはデイリーログである、つまり尺の長さが違うのである。しょこたんらに代表されるモバイルブロガーは、本来はTwitterの住人である。Twitterが広告モデルを採用すれば、こういう芸能人ブロガーは徐々に移行していくだろうと思う)
第一位:モディファイ設立
2008年1月4日、株式会社モディファイ設立。同社のCEOに就任。
まさかこんな未曾有の(笑)大不況時代にベンチャーの船出をするとは思わなかったが(苦笑)
第二位:6月に第三者割当増資
2008年に入ったとたん、市場のベンチャーへの投資マインドは一気に冷え込み、本当に厳しい真冬の状況となった。この状況は2009年もまた続き、あるいはさらに冷え込むかもしれないが、いまだから言うが銀行口座に実際に現金が振り込まれたことを確認するまでは、生きた心地がしなかった。2008年前半は 真っ暗の海をひたすら港を求めて突き進んでいるような気分だった。モディファイはオリジナルのデザインとオリジナルのサービスを作り続ける開発主導のテクノロジーベンチャーだと自負するが、それだけにその新しさや心意気を理解いただけたことに本当に感謝している。
特に会社の設立前からの支援者であり理解者である インプレスの井芹さんには、心の底から感謝しており、今後どのような人生を送ろうが足を向けて寝られないと思っている。
第三位:スマートフォンを始めとするモバイル事業を加速
iPhone 3Gの日本上陸を視野にいれて、僕たちは自社サービスの主戦場をモバイルに移し始めた。2009年には、モディファイはモバイル主体の事業体として皆さんにも認識していただけるようになるし、したいと思っている。
そのために、一般のケータイ向けのフィードリーダーは自社開発はせず(AjaxではなくFlash Liteだから)、親友である木寺社長率いるエル・カミノ・リアルとの提携を行うことにした。
また、同じくこの一年でもっとも親交を深め、さらに実ビジネスでも大きな前進を始めることになった小川和也社長率いるグランドデザイン&カンパニーとともにスマートフォンプラットフォーム事業を開始した。この二つの提携により、モディファイはAjaxを中心としたUIの開発に集中し、スマートフォンにおけるWebアプリの事業のエッジにフォーカスできるようになった。
第四位:iPhone専用RSSフィードリーダー MODIPHI for iPhoneの発表
7月15日、iPhone 3Gに最適なニュースリーダーを発表した。モディファイのWebアプリの中では最も一般的な評価が高いサービスとなった。和製LinkedInとして有名なSBI Businessにも採用していただくなど、ビジネス面でも大きな貢献をしてくれるサービスである。
iPhoneプラットフォームにおけるモディファイの立ち位置を大きく示してくれる、エポックメイキングな発表だった。
第五位:iPhone用マイクロブロギングサービス SMARTの公開
自分たちでもSMARTをなんと呼ぶのかを悩んでもいるのだが(笑)iPhoneを始めとするスマートフォン、いやモバイルインターネットにおける僕たちの主力商品となる新しいサービスを発表したことは、本当に大きい。
僕たちは今後しばらくは、このSMARTをB2CにしてもB2Bにしても全面に押し出していくことで、事業のフォーカスを狙っていく。
SMARTはマイクロブログであり、ソーシャルウェブが吐き出すさまざまなフィードを集約するアグリゲーションサービスである。同時に、複数にまたがるソーシャルウェブ上の自分のアクティビティを一つにまとめて再配信するための、ライフログ、ライフストリーミングサービスでもある。
今後、短期間でSMARTは進化していくことになるので、ぜひご期待ください。
以上、今年最後のエントリー。みなさま、よいお年をお迎えください。
::: 長過ぎたので、エントリーを二分割して再ポストしました。全文フィードを見ている方、すみません。
今年も残すところあと4日。
例年にならって、2008年を振り返っての十大ニュースを選出しよう、と思うのだが、実のところ10個も選べないことに気がついた。そこで今回は5つに絞らせてもらった(すみません、怠慢かもしれません)
ちなみに2007年の十大ニュースと2008年の予想は以下の通り。
2008年のネット業界に関する考察(個人的メモ)
2007年 十大ニュース(選者:自分)
第一位:iPhone 3G登場
Nobiさんが常に使うフレーズ「Web2.0 in your pocket」というのはまさしくiPhoneの本質をついている。僕はWebとリアルの融合こそがWeb2.0が担う方向性であると主張してきたが、手のひらでインターネットを活用することの楽しさや素晴らしさを実感させてくれたのが、このiPhone 3Gだ。iPhoneは、世界を確かに変えた。その変質と結果を いきなり受け止めることができた人はまだまだ少ないが、新しい世界への入り口、ドアを確かに開けてしまった。来年はさらに多くの人がその凄さに気づくだろう。
第二位:Googleストリートビュー iPhoneでも利用可能へ
iPhoneの凄さを誰かに伝える際に、もっとも効果があるのがGoogle Mapsとストリートビューだ。PC/Macで見るよりも、遥かに大きな衝撃が小さな画面を通してダイレクトに伝わる。僕はこのiPhone上でのストリートビューを確認したとき、全身の毛穴が開くほどの興奮を覚えた。まさしく現実世界がネットに染み通り始めた瞬間を見たからだ。
第三位:オバマ次期大統領、Twitterを含むソーシャルウェブを大活用
初の黒人大統領誕生を支えたのは、ネット越しに資金提供を行った無数の市民だった。TwitterやFacebookなどの新興ソーシャルメディアをフル活用した大統領として、オバマ氏は歴史に残るだろう。ケネディはテレビ時代の大統領と呼ばれた。オバマ新大統領はネット時代の大統領だ。彼が今後ソーシャルウェブをどう扱っていくか。非常に見物である。
第四位:MS、Yahooの買収を断念
拙書『アップルとグーグル』を書き始めた頃には、MSは間違いなくYahoo!を買ってしまうだろうという勢いがあったが、結局Yahoo!のMS嫌いは徹底していて、世紀の買収劇は失敗に終わった。1年経って、MSもGoogle打倒の有効策を見いだせていないし、XP→Vistaへの移行はもはやあきらめて次のOSへの期待感をあおることに躍起になっている。その陰でネットブックがXPを採用することで同OSの寿命を無駄に伸ばしてしまうとやや皮肉な状況にある。AppleがMac OS Xを大成功させ、しかもiPhoneにおいてスマートフォン用OSとしても見事な成果を挙げたこととは対照的である。
また、Yahoo!もジェリー・ヤンCEOを切り捨てる結果になり、混迷から脱出できていない。MSはともかくとして、米Yahoo!は、いまのままでは2009年もまた非常に苦い1年になるだろう。
第五位:Google とT-Mobile Androidケータイ G1を発表
iPhoneの良きライバルとして市場を形成できるかどうかはまだ分からないが、AndroidがついにモバイルOSとしてデビューした。僕は使わない、iPhoneを今後も使い続けるだろう。しかし、絶対的なシェアで言えば、Androidは3年以内に世界のスマートフォンの主流になると思う。
ドコモは4つのカテゴリーに自社のケータイのブランドを分け、利用者の嗜好に合わせた製品区分を始めた。しかしこれは明らかに失敗だ。
なぜか?
とにかく分かりづらい。一つ一つの区分に明確な主張がないから、結局区別がつけづらいのだ。
現在、ドコモのCMはヘビーローテで(堀北真希出演)STYLEというカテゴリのイメージングに集中しているが、その前のPRIME(松山ケンイチ出演)ってなんだっけ?と皆は忘れてしまうだろう。そしてその次のローテーション(劇団ひとり?堤真一?)のときには、STYLEってなんだっけ?ということになる。そもそも、STYLE以外のケータイはファッショナブルではないのか?高機能とファッション性を両立するケータイはないのか?ということになる。PROとPRIMEって何が違うの?高機能と高性能ってこと?それってなんですか??(苦笑)
結論を繰り返すが、4つの種類にケータイを分ける戦略そのものがダメなんだ。
僕たちがカテゴリ化によるマーケティングプランを提唱するならば、PRIME(プライム)とSIMPLE(シンプル)という二つに分けて売る作戦を上梓するだろう。
これなら分かりやすいし、なにより語感も似ているから浸透しやすい。つまり、いまは中高年層にフォーカスしている「らくらくホン」の対象を広げて、機能を削ってでも簡単で分かりやすいケータイを用意し、高機能を謳うバージョンと区分するのである。
900シリーズと700シリーズに区分していた頃は、そもそもこういう簡単な図式だったはずだ。しかし、700シリーズも高機能化し、両者を区別することが難しくなった。つまり、仮にPRIMEとSIMPLEに分けたとしても、二種類に絞り込むことは簡単だが、その区別の明確化を保ち続ける意思というか、そのブランドマネージメントを強固にやり続けるディレクションが大事なのである。
#. とはいえ。
iPhoneは実はPRIMEとSIMPLEの双方を兼ね備えることで、一点集中を図ろうとしている。キャリア主導ではなく、メーカー主導の機種開発が主流になれば、上述のアイデアも無駄になることはいうまでもない。そもそものキャリアによるカテゴリそのものの是非が問われることになるからだ。
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