オルタナティブ・ブログ > Speed Feed >

モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

Google Apps Premer Editionを迎え撃つ必要がなくなったことに安堵する。

»
Google Apps Premer Editionが登場したことで、Web型グループウェアおよび法人向メールサーバーの提供企業は、かなり深刻なダメージを受けることは間違いない。
MSエクスチェンジやノーツのように業務システムに深く食い込むシステムであれば別だが、多くのベンチャーや中小企業にとって、グループウェアやメールシステムはライトなもので十分だし、日本版SOX法の施行が目前である以上、社内にサーバーをおいて管理する必要のないSaaSモデルはやはり都合がいい。

少なくとも、僕自身、EIRの成果として会社組織を作った瞬間にこのサービスを申し込むつもりでいる。拙書『ヤバい情報収集術』でGoogle カレンダーやGmailを活用した仕事術についても触れているのだが、大企業の場合、イントラからGoogle系に限らずWebメールなどのサービスにアクセスすることは禁止されている場合も多い。今回のPrimer Editionであれば、有料サービスであるから、大手を振って利用することができる。



僕は正直、Googleカレンダーほどの操作性を持ったスケジューラーを創る自信がない。瞬間的には勝てるかもしれないが、ほどなく抜かれるだろう。僕がGoogleに対抗するとすれば、彼らがいまはまだ参入していない世界かつ検索エンジンの優位性をそれほど活かせない分野でしかあり得ない。

前職であるFeedpathでリリースしているfeedpath zebra(=Zimbra)も良いサービスであるが、アウトルックのWeb版である(ようにみえる)zebraに対して、Googleのサービス群は完全にWebのうえで動くことを考えて設計された、ピュアなアプリケーションだ。また、従来のWeb型グループウェアの多くは、クラサバ型アプリであり、やはりピュアなSaaSアプリではない。

いまのところ、業界の反応は薄いようだが、僕は6年前のBOXERプロジェクトでコラボレーションウェアの業界に接したものの、いまはそこから離れていることを、残念ながら少しホッとしているほどだ。

feedpath Rabbit Tags:   generated by feedpath Rabbit
Comment(2)