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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

« 2009年2月5日

2009年2月9日の投稿

2009年2月11日 »

2月5日は、日本IBMとけんじろうさんのご尽力により開催された、「ブロガーズ・ミーティング@IBM-ibm.com事業におけるWeb2.0マーケティング強化」に行って来ました。久々のHZ。あのビルの8階に足を踏み入れたのは6年ぶりくらいです。

 

情報があるのは(おそらく)間違いないのだけれど、なかなかたどり着けない

佐々木さんが箱崎事業所の記載を見落としていた私(自爆) 溜池から水天宮前は歩いて1時間位?で、加藤さんが【テレセールス】俊敏な大企業のチャレンジで取り上げていますが、ワタシ的に一番刺さったのは「情報があるのは(おそらく)間違いないのだけれど、なかなかたどり着けない」問題の部分です。これはどんな情報提供システムでも、それをまじめに作れば作るほど、情報が増えれば増えるほどぶち当たる問題だと思います。特にIBM程の規模になると、ありとあらゆる情報が社外に向けて提供されていますし、社内向けにはもっと一杯あるのは間違いないです。でも、なかなかたどり着けない。それなりに手間無くたどり着ければよいのですが、とにかくたどり着けない。そんな中、ユーザーがWebサイトをある一定条件で眺めている状況をトリガーに、CHATしません?的なPOP-UPが出てくる。どこかのソフトウェアみたいに「使い勝手向上のためにデータを送ってよいですか?」ではなく、その先にリアルに人が居ることって、かなり面白い試みだと思いましたね。

ちなみに不肖岩永は以前に2年ほどエンタープライズサーチ・ソリューションのマーケティングをやっていたことがあるのですが、自分として「データが探せないのはイヤだな」と思っていたのがひとつのきっかけであった、という記憶があります。でもソコにコンシェルジェ的に動ける人は居なかった。全部ソフトウェアの話。うむー。

もちろん、これはB2B主体だから出来ることで、B2Cの世界でやろうとすると・・・これは業種業態にもよりますが、一歩間違うとえらいことになるわけで、どんなところにも適用できるわけではないのは事実ですが、でも、それが適用できるところで出てくると、これは面白いなというのが素直な感想です。

ある意味うらやましい。

 

相手の顔が見えると、気が楽

今回の話のウリのひとつが、営業担当者の実名ブログ。良くある開発者のブログとか、提灯ブログ系に分類されるPRブログなど、企業がブログというカタチを使ったアクションというのは色々あるわけですが、どうしてもみんながぶち当たるのがブロガーの実体と責任問題。そしてそれを許す企業あるいは組織の主体性、そして意識の問題。色々な理由で完全に実名を出して運用しているところから、微妙に伏字、あるいは誰かの名前を語るまで色々とあるのですが、現在運用しているibm.comのブログは基本実名顔出し。いや、凄いです。

色々な理由があって、一時期けんじろうさんと話をしていた事もありました。けんじろうさん自身が実名ブログを書いているとはいえ、企業ブログのなかで実名ってどうよ?というのが主眼でしたが、私との話が参考になったのやらどうやら・・・ とりあえず見事に立ち上がったのをご紹介いただきました。もちろんブログは立ち上げよりも継続のほうが大変なのは誰もが知っているのですが、お客様と話をするひとつの形としてブログがあるのは、とても面白い試みです。

これは凄い。

 

うらやましがっても仕方ないですが事例は事例

もちろん企業の性格、業種、業態などなど色々な要素があってこれが出来ているわけで、それ自体はすばらしいし、素直にうらやましい部分があるのは事実です。もちろん、これはひとつの事例で、それをどう自分で租借するか、どう自分のこれからの行動に生かしてゆくかというのは自分の責任ですので、それはがんばる。何がどう役に立つかは判りませんが。

要は自分で考えること。

 

因みに・・・ 実は同窓会気分

受付で待っていたHさん、ミーティングの際に一部のプレゼンテーションをしていただいたKさん、懇親会の会場に向かう際に声をかけてくれて思わず「あ~」と声が出てしまったNさんや若い(笑)Kさん・・・ 

みなさんお久しぶりでした。
岩永は元気にしてます。

bibendum_iwa

いつの世も流行歌があり、それは多分ある意味消費財なんだとは思います。でも、層ではない世界が常にあるのも事実。問題はその比率。私自身はいわゆる音楽業界に身を置くわけではありませんから具体的に例示できるわけではないのですが、なんだか音楽というもの自体が消費財化してる気が、少しだけします。

 

私自身は大体なんでも聞くほうですが

どうしてもストーリー性を求める私の場合、どうしてもアラカルト的に聴ける音楽ばかりが目に付くような気がします。ただ、そんな風に感じる自分の音楽に対する接し方が歳とともに変わってきているのは判っています。以前はラジオで最初に聞いて、その後CD(それ以前はLP)を買うことが多かった気がします。もちろん好きなアーチストのものは発売前に予約したりしてましたが、最近はどうもそんな行動を取ることが少なくなってきた。結果的に自分の接する面積?が少なくなってきて、どうしても表面上の偏った印象だけが目に付く傾向ではあります。それは事実として素直に認めるところです。

でも、たとえば誰かの新譜をCD屋さんで視聴してみて・・・ それぞれの曲は楽しいとか良いとか何とかのキモチは持つのですが、なんだかアルバム全体としてのメッセージがよく判らないものが結構あったりします。

 

それが自分の感受性の問題だとしたら、それこそ問題

歳を取ると、どうしても冒険をしなくなるような気がしてきています。まずいなぁ、とは思うのですが、気が付くと昔買えなかったアルバムの再発売版とかに目が行きがちです。それが強烈に安くなったりしていると、どうしてもそっちに先に手が伸びます。

ブルーノート系。
ドイツ グラモフォン系。
RCA赤盤。
初期のECM。
などなど・・・

稀に昔のアニメのオムニバスCDに手が伸びそうになります。キャラクターによっては復活しているものとかあって、息子や娘と一緒に歌えるものもあったりして、これはこれで楽しいのですが、気が付くとどうしてもそういった昔自分が接したものに流れがち。

いかんなぁー

 

冷静に考えると、私も昔は消費(浪費?)していた張本人

何が音楽の消費なのかよく判らなくなってきましたが、じゃぁ、逆に消費財ではない音楽って何なんだろうと考え始めてしまいます。変な話、雅楽なんてのは1000年以上も継承されているわけで、これは多分消費財とは違う。でもそもそも音楽というか楽としての位置づけが今の音楽とは異なる、全く別次元の話。

じゃ、たとえばクラシックってどうなんだろう?名称はクラシックで、確かに何十年何百年も前に凍りついた頭脳が作り出した音楽であったりするものもあるわけです。でも、その時点では消費財的に聞かれていたものが多くあったわけで、たまたま生き残ったものをある意味遺産として聴いている部分もある。それらは作った人が既に世の中に居ないのだから、演奏によって変化はするけれど、それ自体はそれ以上は変化しないんで、消費財というよりは遺産かなと思ったり。

 

音楽は消費財か?

人というものが変化するものなのだから、流れていくものを消費財として捉えることは間違いではなく、おそらくその時代時代において消費するものが多いのは、ある意味正しい姿なのだろうという気がしてきました。

だとすると、その流れを流れとして理解し、今何が来ているか、これからどうなるかを考えることが楽しいのだろうなと思う気持ち。

ビジネスの世界、ITの世界、通信の世界・・・ 固定化されてしまうと退屈だし、何も生まなくなるのであれば、どんどん変化し、今をどんどん消費し、次のものを生み出すことは大事なんですよね。多分。

あ、消費が大事と言っても物理的な資源の話ではないです。(仮称)知的資源の話です。念のため。

結局、物事を固定して見ないこと。これが大事なんだろうなと思う次第です。

 

bibendum_iwa

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プロフィール

岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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