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「『フェアユース』の経済効果は4兆5,000億ドル、米業界団体調査」という記事がInternetWatchに出てます。
米国の業界の団体であるCCIA(Computer & Communications Industry Association)によるレポートが元になってます。レポートの原文はこちら(英文、PDF、重いです)。
4兆5千億ドルというと正味の経済効果は米国のGDPの6分の1に相当する金額です。CCIAの代表は、
「米国の経済はますます知識ベースになっており、フェアユースの概念はデジタル時代の基盤であり、我々の経済の基礎となっている。過去10年の経済成長の大半は、インターネット上でもコンテンツを限定的に無許可で扱えるような、フェアユースの考え方がもたらしたものだ」
とコメントしています。
まあ、ポジション・トーク的な要素はあると思うのですが、時間ができたら原文レポートを読んでここで内容をご紹介します。日本でも同じようなレポートを出してくれる調査機関はないものでしょうかね。
会社の近くに二軒のコンビニが隣接してる交差点があります(都内だとよくみられる風景です)。学校が多い地域なのでどちらのコンビニも結構立ち読み客が多いです。ある時、一軒のコンビニがマンガ雑誌にすべてヒモをかけて立ち読みできないようにしました。単行本とかアダルト誌とか写真集にヒモかけるのはよくありますが、通常のマンガにヒモかけてるコンビニは珍しいなと思ってたら、2週間くらいして結局元の状態に戻してました。
元に戻した理由はわかりません(単にめんどくさいのでやめただけかもしれません)が、確実に言えるのは、一軒が立ち読み禁止にしてる間は明らかにもう一軒の方が客が多くなってたということです。立ち読み客が多いのは当然として、通常の買い物客も多いということです。立ち読みしたついでに買う客もいるでしょうし、(特に深夜は)立ち読み客がいることで他の客に安心感を与える効果もあるのかもしれません(コンビニのレイアウトで雑誌売り場が表に向いているのはこの効果を狙ったものという話もあるようです)。
そういうことでサンプル数は1件しかないですが、この例からは立ち読みを完全禁止するとコンビニの経営に悪影響がありそうだということが言えます。立ち読みは消費者の権利だとまでは言いませんが、現象的にはそう言えそうだということです。
話はちょっと変わりますが、以前に(フランチャイズ系でない)コンビニで結構大量の買い物をした後でレジに行く前に、雑誌コーナーで週刊誌におもしろい記事があったら買おうと思って目次を確認ししてたら、店員(店長?)に怒られたことがあります。ちょっとムカついたので、「はい、すいませーん」と言ってカゴの商品を全部棚に戻して買い物はしないで店を出ました。
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