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Wikipediaの前身プロジェクトでNupediaというものがあったことを知りました(Wikipedia上のNupediaの項目)。Nupediaは、Web上でフリーの百科事典を提供するという目標はWikipedia一緒だったのですが、誰でも執筆できるわけではなく、原則、博士号取得者のみが執筆可能、厳重な査読プロセスを経て初めて発行可能という仕組みになっていました。しかし、結局、ほとんどコンテンツが集まらず盛り上がらないままで終了。Nupediaのサブプロジェクトとして始まったWikipediaの方が普及してしまったわけです。
選ばれたプロが作るという従来型の出版モデルがうまくいかず、誰でも作れて誰でも直せるという参加型のモデルがうまくいったというのは重要な教訓でしょう。しかし、現状のWikipediaは当初の予想よりもはるかにうまく動いているわけですが、問題なしというわけではありません。匿名性が強すぎるがゆえの問題もいろいろと出ています(池田信夫氏のブログ・エントリー参照)。現状のWikipediaはもう少し統制を強めることが必要とも思えます。
要は、何でもそうなんですが、自由と統制のバランスをどう取るかというお話です。統制がきつすぎても、自由にさせすぎてもうまくいかないということです。多くのWeb 2.0系のコミュニティの成功を見ると、かつて考えられていたよりも自由側に振った方が成功するのは明らかなようです。要は、「間違いを起こさないようすることよりも、間違いがあったらすぐ直せることにフォーカスする」ことが大事なのは確かです。とは言え、「必要最小限」の統制機能を置くことも同じくらい大事でしょう。この「必要最小限」のさじ加減が難しいところなわけですが。
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