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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

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富の未来 日本が集団的な意思決定を重視することについては、すでに十分論じられてきた。とくに、全員一致で決定が下されると、関係者全員が目標を共有し、何をすべきかを理解しているので、実行が速いと指摘されてきた。
 しかしその反面、決定までに時間がかかり、新しい情報や状況に対応して素早く変化するのがむずかしくなる。
 (略)いまでは経済と社会で変化が加速し、複雑さが増しているので、計画を短時間で変更し、決定を素早く下す能力が生き残りのために不可欠になっている。
 日本の集団決定方式は今後衰えていくだろう。高速の変化からの圧力を受け、個性を重視する若い世代が力をつけていくからだ。

― アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー 『富の未来』(p242)

「若い世代」が何歳なのか定かではありませんが、大雑把に言えば
「いま大企業の経営を担っている世代より若い世代」という感じでしょう。

こういうときって、自分が「若い世代」に入れるように定義を操作したくなりますよね。
若い若くないで決めるなと感じること自体すでに若くないぞ、という指摘を聞き流し、
脱・集団決定方式がどれだけ身に付いているかを年齢に関係なくチェックするテストを一つ、考えました。

休日。家族と一緒に街に出たあなたは昼ごはんを食べようとしています。
皆の好みやお腹の空き具合を聞き、お財布事情など各種の事情を勘案し、
相談の上で徒歩5分のレストランAに行こうと合意しました。
しかし歩き出して間もなく、伴侶がこう言いました。
「あ、ここにもレストランがある。ここでもいいんじゃないの?」

あなたはどう感じましたか?
※「家族・伴侶」は「友人」と読み替えてもOK

a. 「へー、Aとどう違うの?値段は?」などと前向きな反応が出てくればオーケー。
b. 「せっかくAに行くって決めたのに、今更…」などと、再検討を面倒に思うのはNG。
トフラー氏が上記の引用箇所で言っていることを汲むと、こんな感じになるでしょうか。

これ実は、昨日の自分の経験です。僕はbでした。
職遊渾然をモットーに掲げている以上、平日と休日を区別したくないのですが、
休日はあまり頭を使いたくない。事前に決めておいて、淡々と過ごしたい。
どこに行くか、歩きながら決めるのは面倒。
そう感じた自分にハッとした次第。

koji

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堀内 浩二

堀内 浩二

(株)アーキット代表。
「個が立つ社会」をキャッチフレーズに、起業・転職支援やビジネスリテラシー研修などを提供しています。 個人向けにはチャレンジ応援サイト「起-動線(きどうせん)」を運営。

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