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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

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Letmypeoplegosurfingアウトドア&スポーツウェアのPatagonia創業者 Yvon Chouinard氏が書いた"Let My People Go Surfing: The Education of a Reluctant Businessman"という本を読んでいます。アンバサダーの岡崎友子さんが貸してくれました。

モノクロの写真集のような素敵な本(リンクはペーパーバック版に張りましたが、読んでいるのはハードカバー版です)。氏の英語も平易で読みやすい。なかでも製品デザインの哲学を語っている章が面白い。見出しを、できるだけ内容を含ませて訳してみるとこんな感じです:

  1. 機能的か?
    (Is It Functional?)
  2. 多機能か?
    (Is It Multifunctional?)
  3. 長持ちするか?
    (Is It Durable?)
  4. 顧客の身体に合うか?
    (Does It Fit Our Customer?)
  5. できるだけシンプルになっているか?
    (Is It as Simple as Possible?)
  6. ラインアップもシンプルか?
    (Is the Product Line Simple?)
  7. 改良できるものを発明してしまっていないか?
    (Is It an Innovation or an Invention?)
  8. 世界中で通用するか?
    (Is It a Global Design?)
  9. 手入れは簡単か?
    (Is It Easy to Care For and Clean?)
  10. 付加価値はあるか?
    (Does It Have Any Added Value?)
  11. 本物か?
    (Is It Authentic?)
  12. 芸術か?
    (Is It Art?)
  13. 品質第一。流行への追随はそれから。
    (Are We Just Chasing Fashion?)
  14. 本当に使って欲しい顧客向けのものか?
    (Are We Designing for Our Core Customer?)
  15. やるべきと決めたことをやり遂げたか?
    (Have We Done Our Homework?)
  16. 時宜にかなっているか?
    (Is It Timely?)
  17. 不必要な害をもたらしていないか?
    (Does It Cause Any Unnecessary Harm?)

Patagoniaの製品デザイン17の哲学 - *ListFreak

うまく訳し切れていないところがあるので後日再挑戦しよう…。

重要だと思うものに高い優先順位を与える。
それが頑固なまでに一貫していると感じました。

例えば、環境への負荷を最小限にするということ。
この発想を突き詰めると、原材料・生産時の負荷だけでなく、
顧客による服の手入れ(洗濯やプレス)も、その必要性を最小限にするべき。
9番目の「手入れは簡単か? (Is It Easy to Care For and Clean?)」という
ポリシーはそこから来ています。

koji

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プロフィール

堀内 浩二

堀内 浩二

(株)アーキット代表。
「個が立つ社会」をキャッチフレーズに、起業・転職支援やビジネスリテラシー研修などを提供しています。 個人向けにはチャレンジ応援サイト「起-動線(きどうせん)」を運営。

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